iPhone専用としてLightning直結タイプの
イヤフォンも増えてきている
最近はiPhone用としてLightning端子に直結するタイプのモデルが登場してきている。
iPhone 7/7 Plusに付属するタイプのEarPodsと同じタイプと言えばわかりやすいだろう。
Lightning端子はデジタル信号しか出力できないので、接続はデジタル接続となる。出力される音声信号はEarPodsで試したところ、サンプリング周波数44.1/48kHzだった。
こちらもDACチップの内蔵やアンプ回路が必要となるので、音質的には少々不安もあるが、電気回路部を別体とするなどの工夫で音質は向上できるだろう。
電源については、Lightning端子から供給を受けているようだ。従来はD/A変換やアンプ回路をiPhone本体が受け持っていたわけだから、電源消費はほとんど気にする必要はないだろう。
Lightning端子での接続ということで、事実上のiPhoneやiPadなど専用のモデルとなるので、複数の端末を使い分けている人には汎用性は低い。すでにいくつか商品も登場しているが、これからの動向が楽しみなタイプのモデルと言える。
Lightning直結型ノイキャンイヤフォン
パイオニア「SE-LTC5R」
そんなLightning採用のモデルで注目したいのがパイオニアの「RAYZ Plus SE-LTC5R」(予想実売価格 1万6000円前後)。Lightning端子の採用というだけでなく、iPhoneとの使いやすさを考慮して設計され、数々の機能を備えている。
最大の特徴が、給電用のLightning端子を備えていること。Lightning接続タイプのイヤフォンの問題点として、音楽再生をしている間はiPhoneの充電ができなくなるというものがある。これを解決するために給電用端子を装備した。
そして、本機はノイズキャンセル機能も備える。片側のハウジングに内部と外部の2つのマイクを内蔵しており、フィードフォワード/フィードバック両方のノイズキャンセルを行なう。
さらには、マイクが拾ったノイズに合わせてノイズキャンセル効果を最適化するオプティマイザーも備えるし、ノイズキャンセル中でも周囲の音をマイクが拾った耳に伝える「HearThruモード」もある。なかなかの高機能だ。
専用アプリの「RAYZ」アプリ(iOS版のみ)も用意されており、イコライザーによる音質調整やリモコンのスマートボタンでよく使う機能やアプリ起動を操作できるなどのカスタマイズが行なえる。
このアプリによる機能はさらにアップデートで強化される予定であり、単なるイヤフォンではなく、アプリとの連携で進化する新しいタイプの製品なのだ。
電源供給はiPhoneから行なうので充電などは不要。ノイズキャンセル機能も備えながら低消費電力化も実現している。
これは、新たに開発されたLightning Audio Moduleの第2世代チップを採用しているため。処理能力を高めており、ノイズキャンセルやさまざまな機能を実現できたのもこのチップによるものだという。
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