3月になって、新生活のためにスマートフォンという人も多いかもしれない。新たにケータイを持つ若年層に、子供用携帯電話を持つのと大して変わらないコストでスマートフォンが持てるのだから、格安SIMでいきなりスマートフォンという人も少なくないはず。
そこで、この春の格安SIMの状況を探るべく筆者手持ち回線である主要3ブランドの格安SIMとドコモ契約の速度を測定してみた。
深夜の住宅地は100Mに迫る勢い!
測定はいつもの「Xperia Z3 SO-01G」で実施。測定アプリは「Ookla Speedtest」と「RBB SPEED TEST」を利用した。
比べたSIMは格安SIMのなかでも大手である「OCN モバイル ONE」「IIJmio」、そして新興勢力である「LINEモバイル」、さらに比較用にNTTドコモと契約したSIMにspモードで計測した。
最初に深夜2~3時と最も速度が出る時間帯で測定。今まであまり出なかった80Mbps台を記録、ピークでは100Mbpsに迫る勢いだった。
ブランドごとと測定サイトによって50~80Mbpsと開きがあるが、これはインターネットゆえの何かのタイミングと思うしかない。
筆者の経験から、下りで30~40Mbpsを超える状況になければ、測定場所による差はほとんどないと思われる。
格安SIMキャリアと無線区間を担うドコモのネットワークの間の回線にまったく混雑がない状況と思われ、このような時間帯にキャリアアグリゲーションが効くような最新機種の場合は、さらに上の速度が出ると想像される。
改善されないお昼時……それでもLINEモバイルが健闘!
一方で、相変わらず速度低下が著しく、この時間帯はスマートフォンを使うのをやめようと思ってしまうのがお昼どきだ。
12時台の後半から13時までは格安SIMにとっては魔の時間帯と言ってもよいだろう。しかし、LINEモバイルの健闘ぶりが目につく。
LINEモバイルがこの時間帯に下りで21Mbpsの速度が出ているということは、ドコモのspモードも真っ青。しかも、SMS付きタイプならばほかの格安SIMよりも安いことがあるほか、一部SNSの利用とLINEの利用に年齢認証が付くなど、まったくスキがない。今、安定した速度がほしかったら迷わずLINEモバイルということになる。
IIJmioとOCN モバイル ONEの下り速度は1Mbps未満まで低下、ここまで低下すると何をしていても露骨に速度低下を感じる。
上り速度が維持されていることが救いで、遅いものの、タッチには反応してデータが流れてくることだけは維持され、完全に使い物にならない状態になっていないことが救いだ。
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