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Androidスマホとつながることで「もっと便利に楽しく」

グーグルが開発費を負担「日本発のプロトタイプ」がすごーい!

2017年02月18日 15時00分更新

文● 飯島恵里子/ASCII

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会場の東京シティビューは、天気がよいと眺望がすばらしく、富士山も見える!

 Google Homeはもちろんのこと、新型スマートフォン「Pixel」やVR ヘッドマウントディスプレー「Daydream View」など、グーグルの世界的に話題になるハードウェアは、なかなか日本で販売されずくやしいおもいをしていたが、グーグルが開発費を負担して製作されたハードウェアのプロトタイプが、現在、東京で展示されている。

 プロトタイプは、グーグルが主催したプロジェクト「Android Experiments OBJECT」で、グランプリを受賞した4作品の成果物である。現在、東京・六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで開催されている「MEDIA AMBITIO TOKYO 2017」にて3月12日まで展示され、その後は二子玉川 蔦屋家電にも巡回するという。

Androidスマホとつながることで「もっと便利に楽しく」

 Android Experiments OBJECTの趣旨は、「Androidスマートフォンをもっと便利に、楽しくするようなデバイスをみんなのアイデアで作る」というもの。最終選考で選ばれたアイデアには、デバイス開発やソフトウェア開発の専門家たちのサポートのもと、グーグルがプロトタイプの開発費用を上限500万円まで負担。実際に可動するプロトタイプを開発するという、大きなお金の動くプロジェクトとして、2016年5月30日に募集を開始、9月9日に4つのグランプリと2つの特別賞が発表された。

 グーグルといえば、検索エンジン、オンライン広告、ソフトウェア開発などを生業としていて、「ハードウェア開発」はいまひとつ得意ではないという印象がある。なぜ、今回のプロジェクトの最終成果物が可動するプロトタイプになったのだろうか? グーグル プロダクトマーケティングマネージャー 清水一浩さんに話を聞いたところ、

 「Androidの可能性をもっと知ってほしいと考えたときに、スマホだけで完結するのではなく、さらに発展的に広げるものとして「ハードウェア」が選定された」とのことだ。

 記者のイメージでは、多くのコンペティションで生まれるプロトタイプは、「夢見がちで現実化不可能なモノ」という印象であったが、応募条件に「現在まだオープンな形で存在しない要素技術を含むものは対象外」、審査基準の中に「アイデアの実現性」が含まれていたためか、文字通りスマホを楽しく便利にし、もしグーグルの年次イベント「Google I/O」で発表されたら、世界中から「欲しい!」と歓声が上がるようなプロトタイプに仕上がっている。


グーグル×グランプリ受賞者から生まれた
近い将来、商品化されるプロダクト

 グランプリ受賞者には、すでに手がけたアイテムの発売実績があり、国内外の賞を受賞しているような新進気鋭のクリエーターも含まれていた。彼らのアイデア、協力会社のサポートを経て生まれたプロトタイプは、今回の展示が最終着地点ではなく、引き続き改良を重ね、早いものでは2017年中の製品化を見据えて開発を続けるという。

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