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アウトカメラ頂上決戦! 苦手なシーンで撮影対決! 第3回

ムーディーな照明や薄暗い室内でのスマホカメラの頂点はこれだ!

2017年02月08日 12時00分更新

文● 林 佑樹 編集●スピーディー末岡/ASCII.jp

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薄暗い部屋とムーディーな光源下で
よく写るスマホはどれだ!?

 リアカメラ酷使選手権の第1回は夜景、第2回は明るい室内とご飯とチェックしてきた。第3回は薄暗い場所でテストをした。ライトはあるものの周辺が暗かったり、ダウンライトのみのムーディーなシーンなど、意外と薄暗い場所を撮影するケースは多い。そのとき、ちゃんとわかるように撮影してくれるのか。

 第3回では、そういったシーンに近い状況で8機種のスマホを比べてみた。撮影パターンはこれまでと同じく、三脚を使用し、なるべく似た構図になるようにして、そのスマホの初期状態で撮影。同一カットでないのは、焦点距離とレンズ位置が異なるからだ。

 シーンは次の通り。室内の照明を落とし、通路から入る光のみで撮影。それなりに強い光がスポット的に当たるようなシチュエーションでのチェックだ。スピーディー末岡自身がベンチマーカーになっており、表情がわかりやすいか、肌色は健康的か、赤の上着は飽和していないか、ジーンズの質感は出ているのかといった部分がチェックポイント。これはライブハウスなどに比較的近い光源状況だ。

ダウンライトは暖色系。加えて背景は真っ黒と、カメラ側としては面倒なシチュエーションとなっている

 もうひとつはダウンライト。これはダウンライト×1の下での撮影になり、ドールと食品を置いてテストしてみた。こちらは雰囲気重点になるのか、それとも堅実に押さえるのかといった部分がチェックポイントになる。

※写真はすべて原寸で掲載しています(3~6MB)。通信量にご注意ください。

フォーカスに迷いアリ
ZTE「AXON 7」

 リアカメラは2000万画素、F値1.8、OIS(光学式手ぶれ補正)アリ。人物の撮影時にフォーカスが遅く、また迷い気味で、顔検出のスタートもなかった。とはいえ、OISがあるため、あまりブレを気にすることなく撮影は可能だ。描写についてはいまいちで、HDRもオンだがあまり効果がなかった。

1/13、F1.8、ISO2122。スマホの画面で見るぶんには問題はないが、それでも上着の赤色の飽和が目立ち、ややオレンジっぽいとも見えてしまう。肌色は意外とフツーに出ている

1/20、F1.8、ISO685。カメラ任せだとフォーカスが後ろへ行ってしまったので、顔を何度かタップでフォーカスがあった。暖色系ダウンライトとの色合いはそれなりに出ている

1/20、F1.8、ISO495。どら焼きがけっこう美味しそうに撮れた。ダウンラインの雰囲気は完全に消えているが、美味しく撮れているのでOK

シーンを選ばないのが強味
サムスン電子「Galaxy S7 edge」

 リアカメラは1200万画素、F値1.7、OISアリ。画素ピッチ主義は強いと思わせてくれる描写が、薄暗いシーンでも顕著だった。フォーカスも適切で、日中を含みシーンを選ばないのは、スマホのカメラとしては大きな強みになる。また暗くても顔検出がスタートし、美肌機能が軽くかけられているのもポイント。

1/10、F1.7、ISO400。階調はちゃんと記録されており、上着の色合いも良好。ジーンズの質感もちゃんと出ている。顔検出をした割りにシャッター速度が1/10と厳しいのだが、それで容赦なく働く美肌機能。手の辺りに注目だ

1/20、F1.7、ISO250。顔をさくっとフォーカスして、描写も雰囲気あるものとなった。デフォルトでオンのオートHDRも良好

1/25、F1.7、ISO200。気持ち暖色を残しつつ、どら焼きの質感がイイ感じだ

どこでもそれなりに撮れるが……
アップル「iPhone 7 Plus」

 リアカメラは1200万画素、F値1.8(ワイドレンズ側)、OISアリ。Galaxy S7 edgeと同じく、画素ピッチ重点で1.22μmだが、描写は可も無く不可もなく路線。どこでもそれなりに撮れるのは武器だが、今回の状況からすると、ここでもiPhone 7 Plusはあまりよろしくない。例によってワイドレンズ側のみなのは、純正カメラを使用した場合、光学2倍レンズを使用してもワイドレンズ側でデジタルズームが実行されるため。

1/4、F1.8、ISO100。低ISOであるため、飽和は押さえられているが、赤色はやや朱色になってしまっている。それ以前に低速シャッターすぎて動体があるとアウトだ

1/12、F1.8、ISO100。ややのっぺり感はあるものの、雰囲気のある絵になっている

1/15、F1.8、ISO64。決して美味しそうには見えない

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