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NY発、セレブも愛用するスタイリッシュヘッドフォン

MASTER&DYNAMICの新型Bluetoothヘッドフォン「MW50」の国内販売開始

2017年01月27日 11時00分更新

文● 小林 久 編集●ASCII

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オンイヤータイプでコンパクトなBluetoothヘッドフォン

 アユートはニューヨークを拠点としたブランド“MASTER & DYNAMIC”の新製品「MW50」の販売を2月3日に開始する。価格はオープンプライスで、直販サイト“アキハバラ e市場”での価格は5万5000円。すでに先行予約を開始している。色はSILVER/BLACKとSILVER/BROWNのカラバリが選べる。

このように平らにして収納できる。旅行カバンなどに入れる際にも比較的コンパクトに持ち運べそうだ。

 Bluetooth接続に対応した密閉型オンイヤー型ヘッドフォンで、平らにして収納できる。既発売のオーバーイヤー型ヘッドフォン「MW60」を小型化したモデルとなる(関連記事)。ドライバー直径が40mmとMW60の45mmより若干小さく、かつ振動板にベリリウムコーティングを施している。

ステンレス製のアーム部分。頑丈なつくりに感じる。

 ヘッドバンド裏面とイヤーパッドにはソフトな肌触りのラムスキン、ヘッドバンド表面とイヤーカップ部分には2歳までの子牛の革を使ったヘビーグレイン・カウハイドを使用している。これにステンレス製の調整用アームやアルミ合金製のイヤーカップなどの金属素材を合わせている。

革特有のしわがあるヘッドバンド部分

羊の革を使ったイヤーパッド部分は取り外しが可能。

 本体サイズは幅190×奥行き175×高さ60mm。重量は約240g。BluetoothはSBCに加え、AptXに対応。公称約16時間の利用が可能だ。本体には通話用のデュアルマイクを内蔵。さらに充電用のUSB Type-Cコネクター、4極3.5mmの入力端子を持ち、パッシブ駆動が可能。その場合は5Hz~30kHzまでの再生ができる。form-meets-functionにより、デザイン性を維持しつつ受信感度が高い点も売りにしているようだ。

側面に一部分だけ、線のように別素材が使われている場所がある。ここにBluetoothのアンテナが仕込まれている。デザイン性を損なわず、感度を高めるための工夫だ。

ナチュラルで聴き疲れしにくい、良音質機

 iPhone 6s Plusなどと組み合わせて実際のサウンドも確かめてみた。

 まずはBluetoothから。傾向としては高域や低域をやみくもに強調することなく、ボーカルのある中音域をクリアーかつたっぷりと聴かせる柔らかな印象を与えるもの。ソースに選んだ菅野よう子『CMようこ2』から「お弁当を食べながら」を聴くと、ボーカルの清浦夏実の声がふんわりと浮かび上がる。アコースティックギターのアタックが明瞭に浮き立つ一本で、エコーの消え際が美しい。Bluetooth接続でも十分にサウンドクオリティーの高さを感じた。

 低域がマイルドなため、レディーガガの「Perfect Illusion」などと聴くともうちょっとリズム感が欲しいなと思う面もあるが、輪郭が硬すぎると聴き疲れしてしまう場合が多い。MW50であればそういう疲れをあまり意識せずに聴き続けられる。

有線接続も可能。写真上で左側のユニットにBluetoothの切り替えスイッチ、右側はUSB Type-Cの端子やボリューム・着信ボタンなどが装備されている。

 一方有線接続にすると、ソフトフォーカスがかかったように音の刺激感が減り、軽くフィルターをかけたような落ち着いた印象になる。周波数帯域ごとの誇張感はもともとあまりないが、さらにフラットかつナチュラルな印象になる。ギターを弾いたアタック感などを微視的に見ると鮮度やクリアーさが落ちるようにも思えるが、低域から高域までになっているすべての音、あるいは曲全体を通したバランスを俯瞰的に見ると、有線接続のほうがやはりいい。4極タイプのコネクターのため、バランス接続やGND独立接続のケーブルと組み合わせればさらにポテンシャルを引き出せるのではないだろうか。

金属パーツの加工精度の高さを感じる。

 革と金属を組み合わせた実機の質感も非常に高く、例えば「M」のロゴ、イヤーカップ外装部の網状に組まれた部分の精度も非常に高い。耳に密着させるタイプだが、ソフトな装着感であり、疲れにくいと思う。

 セレブの愛好者も多いと言われるMASTER&DYNAMICだが、コンパクトで高音質なMW50は、既存のMW60と比べても好印象だ。実売5万5000円というのは高価な部類に入るが、ファッション性含めて購入した後の満足感を十二分に得られる機種だと思う。

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