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VRカノジョをプレイする前に知っておきたい

Oculus Touch対応ゲームはどれぐらい快適?RX 480でガッツリ検証

2017年01月24日 11時00分更新

文● 加藤勝明 編集●ジサトラ ハッチ

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 VRゲームではスイッチに触れたり、モノを掴んで投げるといった、リアルに近い動作で没入感を高めてくれるコンテンツが増えてきている。この点で一歩先んじていたのが専用のモーションコントローラーを同梱していたHTCのVIVEだが、Oculus Rift用の専用モーションコントローラー「Oculus Touch」の販売と出荷も始まっている。同社直販サイトで199ドル、日本円にして2万3000円前後と高価ではあるが、Oculus Riftを完全体にするためには必要不可欠なアイテムだ。

 しかし、Riftでタッチ環境を用意していも、Radeon環境で快適に遊べなければ意味がない。そこで今回は、RX 480とOculus Rift+Touchを組み合わせ、どの程度ゲームが動くのかを検証してみた。

場所さえ確保できればあっけなく快適動作

 今回検証に使ったシステムはLGA2011-v3版のCore i7-6900Kをベースにしたもの。ややCPUパワーが過大なように見えるが、ベース3.2GHz、ブースト時最大3.7GHzとクロックは控えめ。これを定格運用するためゲームによっては現在主力のCore i7-7700Kよりも瞬発力は控えめだ。これにASUS製のRX 480カード「STRIX-RX480-O8G-GAMING」とOculus Rift+Touchを組み合わせて環境を構築した。

グラボはGPUにVR ReadyのRX 480を採用した「STRIX-RX480-O8G-GAMING」。Oculus RiftはOculus Touchも加えて使用した。Oculus Touchはセンサーが2つ必要だが、意外に知られていないが購入するとセンサーがひとつ同梱されるので、Oculus Riftさえ持っていればセンサーが2つになり使用できる

 Touchそのもののセットアップは画面の指示に従いつつ作業するだけと簡単。ただし、2基のカメラは1メートル程度離して設置する必要があるため、場所の確保がネックになるだろう。Riftのセンサーを机の奥側に設置すると、Touchを机板より下に下げた時に反応しなくなるため、設置場所はある程度広くないといけない、というのが現状のTouchの弱点といえる(この点はVIVE方式の方が優れている)。

 Touchのセットアップが終了すると、即座にチュートリアル的なアプリが起動する。手始めに最初にプレイすることになる「Oculus First Contact Demo」で挙動をチェックしてみた。「Fraps」を導入し、デスクトップ上に出現したライブビュー映像(ヘッドセット内のフレームレートとほぼ同期する)のフレームレートをチェックした。以下スクリーンショットメインでお伝えしたい。

First Contactは謎ガジェット満載の部屋でさまざまなアクションを試せる。プレイヤーの相手はこのロボット。彼が持っているディスクを周囲の機械に入れると、何か起きるという仕掛け。フレームレートは90fpsに張り付いている
蝶々のついたディスクをホログラム装置(?)に入れると、8ビット風の蝶々が出現! Touchコントローラーのグリップボタンを操作して人差し指を出すように操作すると……
ホログラムの蝶々が自分の指にとまった! 移動要素のないゲームなので描画負荷はマイルドな感じだが、柔らかな影や反射光表現で結構GPUを使っている印象。でも90fpsはキープ
ロボットは次々とディスクを渡してくる。一通り試せばチュートリアル終了と言いたいのだろうか?
ロケットのディスクを挿入すると、今度はロケットの玩具が出現。Touchコントローラーで掴み、尾部にあるリングを引いて離すと飛んでいく。コントローラー操作も十分鋭敏で違和感は感じない
銃のディスクを入れると射的ゲームスタート。Touchコントローラーで銃を掴み、トリガーを引いて射撃。結構ハデだがここでもフレームレートに変化はない

 そろそろオンラインで購入できるゲームで検証しよう。まずはOculusにおいてTouch対応タイトルと明示されている「SUPERHOT」を試してみた。ゲーム内容はこちら(http://ascii.jp/elem/000/001/135/1135282/)に詳しく載っているが、自分が動いている間だけ敵も動くという独特のゲームシステムの中で、いかに最適な行動がとれるかが生存の鍵となる。敵を倒すには銃で撃つほか、Touchコントローラーで敵に殴りかかる、手元にある皿等を投げて当てる等のアクションがとれる。Touchとの相性は最高だ。

 ただ自分が動いている間だけしか敵は動かないので、敵が近寄るのを待つ時はEXILEよろしく頭をグリグリと回して時間を進める必要がある(もしくはもっと効率的なやり方を筆者が気づいてないだけかも……)というご愛敬な面もあるが、Touchを持っているなら一度はプレイすべきゲームといえる。

SUPERHOTではステージごとに使える武器が違う。何もなければ素手で殴るしかない。十分に引きつけてTouchコントローラーをえぐりこむように繰り出せばパンチ! ゆっくり動かしても当たれば一発で倒れてくれるので、非VR版より楽かも? 右の図の中央やや右に出ている黒い物体が自分の拳だ
SUPERHOTの世界では銃弾は見て避ける。弾道が映画「マトリックス」ばりに表示されるので、よく見て体全体で避けよう。フレームレートは90fpsで張り付いて動かない。急いで振り向いても違和感ゼロだ
あるステージでは手裏剣が沢山置いてある。Touchコントローラーを利用して掴み、急いで敵の方を振り向いて投げつけるのだ。自分が動かなければ時間は止まっているので敵の未来位置を冷静に判断してから投げるべし
敵や破片が増えてもフレームレートは90を維持。RX 480なら安心してTouch対応ゲームを楽しめるということだ

 最後にもう少し描き込みのリアルなVRゲームとして「Arizona Sunshine」を試してみた。ゾンビが徘徊する世界を舞台にしたゾンビシューターだが、銃のマガジンを使い切ったらTouchコントローラーのボタンでイジェクトし、腰の高さに下げることでリロードなど、VRゲームならではの緊張感のある操作が楽しめる。

Touchコントローラーのサムスティックで移動。スタート地点は薄暗い岩穴の中だが、自分以外の生存者を探してゾンビの群れの中を突破することになる……というのが筋書き。フレームレートはこのゲームでも90fpsで安定
普通のFPSならRキー一発で済むリロードも、Arizona Sunshineではマガジンイジェクト→腰のあたりでリロードという操作が必要。このもどかしさのおかげで緊張感のある戦闘が楽しめる。Touchコントローラーの反応も非常に良いが、リロード時にカメラの視界外にならないよう、立ち位置は調整すべし
ゾンビが集団で出現してもフレームレートに変化はない。銃弾は限られているうえ、リロードに時間がかかるので射撃は正確さが大事。頭にブチこめば一発で沈むので冷静に狙おう
ゾンビを倒しては移動を繰り返し、マップを探索。水面反射や影の表現も結構描き込まれているが、フレームレートは常に安定している

Oculus Rift+Touchの組み合わせでもRadeon RX 480がオススメ!

 以上ざっくりとだが、RX 480とOculus Rift+TouchでVRゲームをいくつか試してみた。まだ本格的に重いTouch対応ゲームが見当たらない状況だが、今回遊んだ限りではRX 480で十二分に快適だ。Touchコントローラーの反応も、振り向きに対する追従性も全く問題ない。むしろプレイする場所の確保の方が辛かったほどだ。

 Oculus Touch対応のゲームといえば、アダルトVRゲームが密かに話題となっている。特に来月2月28日に発売を予定しているイリュージョンの「VRカノジョ」は、VIVEの専用コントローラーとOculus Touchにも対応し、キャラクターに触ることができる。ベンチマークでは高解像度設定だと大分フレームレートが落ちるので、製品版もかなりパワーが必要な可能性がある。そのため、現状VRのゲームが余裕で90HzでプレイできコスパのよいRX 480を選んでみてはどうだろうか?

(提供:AMD)

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