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SD-WANの採用でアジリティ、フレキシビリティ、セキュリティを実現

NTTPC、ViptelaのSD-WAN製品を採用したネットワークサービス開始

2017年01月18日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 NTTコミュニケーションズグループのNTTPCコミュニケーションズは、法人向けトータルネットワークソリューション「Master's ONE」において、SD-WAN(Software-Defined Wide Area Network)技術を活用したクラウド型ネットワークサービスを発表した。最新のSD-WAN技術を活用し、フレキシビリティとアジリティに優れ、かつ企業のインフラに必要なセキュリティを備えるという。

サービス提供イメージ

 クラウド型ネットワークサービスではネットワーク構成と各ネットワーク機能をソフトウェアにより柔軟かつ即時に変更できる機能を提供。ゼロタッチプロビジョニングによる拠点ルーターの自動設定やクラウドからの一元管理によるポリシーおよびコンフィグ設定の即時変更、アプリケーションレベルでの通信の可視化、パブリッククラウド向けトラフィックのオフロードと重要トラフィックに適用する帯域の確保、同一ネットワーク内でフルメッシュ構成やハブ&スポーク構成の選択などにより、拠点新設及び変更スピードの向上や品質マネジメント及びスケーラビリティの向上を実現。また、論理セグメンテーションの設定によるネットワークレイヤーでのアクセスコントロール、セキュリティ機能の即時利用やポリシーの即時変更なども可能で、セキュリティ向上にも寄与する。

 さらにセルフマネジメントサービスにより、ユーザー自身でネットワーク状態をモニタリングし、ネットワーク帯域やルーティングの変更など、きめ細やかなコントロールを自由に設定できる。APIも提供されるので、各種システムと連携した高度なマネジメントも可能になっている。サービス自体がアクセス回線などの物理回線に依存しないオーバーレイネットワークサービスであるため、既存のインターネット接続サービスやIP-VPNサービス等をそのまま活用したハイブリッドネットワークを構成することが可能。4G/LTE等のモバイル回線を利用することで、ネットワーク拠点新設時におけるアクセス回線準備までのリードタイム短縮やモバイルバックアップの活用など、多彩なネットワーク構成を容易に実現することができる。

 こうしたSD-WAN技術を活用した第一弾として、同社はSD-WANソリューションを展開するViptelaの装置を用いたサービスを1月17日から開始する。提供料金(税別)は、初期:7万9000円/拠点~、月額:8400円/拠点~となっている。今後は、サービスラインナップ、アプリケーション、セキュリティなどの機能を強化するとともに、ホワイトラベルでの提供やIoTビジネスの適用拡大を進める。

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