このページの本文へ

寒さでiPhoneのバッテリーがおかしいときの対処法

2017年01月16日 16時00分更新

文● 貝塚/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

iPhone公式サイトより

 昨年、iPhoneのバッテリー持ちが悪い!? 寒さが原因かもという記事を掲載しました。

 アップルのデバイスは最適な動作気温が定められており、寒すぎたり、暑すぎたりすると、バッテリーが突然落ちたり、動作がおかしくなったりする可能性があるという内容です。具体的には、 0°~35℃内で正常に動作すると公表されています。

iOS デバイスは環境温度 (周囲の温度) が 0°~35℃の場所でお使いください。低温下や高温下では温度調整のためにデバイスの動作が変化することがあります。0℃以下の極端な低温下で iOS デバイスを使うと、一時的にバッテリーの消耗が早くなったりデバイスの電源が切れたりすることがあります。より温度の高い場所にデバイスを戻すと、バッテリーの駆動時間も通常の状態に戻ります。

アップル サポートページより

アップル サポートページより

 さて、ここ全国的に気温の低い日が続いていますが、バッテリーの動作がおかしいと感じたことはなかったでしょうか?

 私は何度かありました。32%から突然電源が落ちたり、16%から数秒後に4%になったり。はじめて訪ねる場所への地図を見ているときに電源が落ちた時は、深い失望を味わいました……。

 まだ機種変更をして半年ほどなので、バッテリーの不具合とも考えにくく、また周りの友人にきいてみても、「寒いとバッテリーが変になることがある」という意見が得られたので「やはりリチウムイオン充電池は寒さに弱いらしい」と仮定して色々と試してみました。

 いくつか効果的な方法を見つけたので、紹介してみます。

その1.ケースに入れる

OtterBOX「Symmetry Clear」シリーズ

 ポリカーボネイトやABS樹脂、シリコン、皮革など、「熱伝導性が悪く、なるべくiPhoneを包み込むような構造のケース」が望ましいです。裸のまま使っていると気温の影響を直接受けやすく、寒いところで取り出した際にすぐに冷えてしまいます。ケースで気温が伝わるのを遅くしようという考え方です。

 ケースをつければ防げるということではないのですが、裸で使っているよりは冷える速度が多少遅くなります。

その2.外では取り出さない

室内で使う!

 本末転倒な気もしますが、冷える屋外では取り出さず、電車内や室内などに入ったときに使うと決めてしまうことです。理由としては、寒すぎて電源が落ちてしまったiPhoneも、室内に入ってしばらく経ち、極端な冷えが落ち着くと、正常に動作したパターンが多かったこと。一度大きく冷えると、また温まるまで動作が不安定になりがちなため、そもそも冷やさないという考え方です。

その3.体温に近いところにしまっておく

体温に近いところにしまう

 これはかなり効率的です。ジーンズのポケットなど、体温に近いところに収納しておけば、外気が冷えていても体温で温まっているため、極端に冷えることは防げます。理想は風通しのすくない衣類で、体に密着する前ポケットや後ポケットに入れることでしょうか。コートのポケットなどは意外に冷えるため、なるべく体に近いところにしまっておく方がオススメです。

 なお「寒さ iPhone」などでSNS検索をすると、寒すぎてバッテリーの調子が悪くなった体験談などが多数見つかりますが、中にはポケットカイロと一緒にしまって冷えを防いでいる方もいるようです。

 しかし、アップルのサポートページには「高温下に放置すると不可逆的なダメージが与えられる可能性がある」との表記もあるため、ちょっと危険かも。冷やしすぎず、温めすぎず、適正温度で使う工夫が大切なようです。

 またサポートページからも、「極端に低音だと動作が安定しないことがある」のは事実と確認できますが、あまりにも頻発したり、それほど寒くないのに電源が落ちてしまったりする場合は、故障の可能性も考えられますので、冷やさない工夫をしても動作が変わらない場合は、修理に持ち込むことも検討してみてください。

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中