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地方最大級の起業家イベントが東北にあるんです!

連載
ASCII STARTUP 業界ポジトーク

「ASCII STARTUP 業界ポジトーク」は、ベンチャー、スタートアップ、テクノロジー業界で活躍するインキュベーターらを著者に迎え最新情報を共有する“ポジショントーク”連載です。

 はじめまして、一般社団法人MAKOTOの竹井です。東日本大震災を経た2011年から独立し、東北での起業家支援を行っています。主に東北のベンチャー関連情報をアツく発信させて頂きます!!

 起業家の晴れ舞台と言えば、イベントです。起業家エコシステムを構築する上でも、イベントの位置づけは大きく、社会的に認知されにくい起業家の存在を分かりやすく表に出す装置の役割も果たしていると思います。最近では「Slush asia」、「TECH IN ASIA」、「TechCrunch Tokyo」、「SAMURAI ISLAND EXPO」、「Morning pitch」、「トーマツベンチャーサミット」、「Connect!」、「The Bridge FES」など、多数の大規模イベントが開かれていますが、開催地はそのほとんどが東京近郊です。地方では、まだあまり大きな起業家イベントがないのが実情と言えそうです。

 そんな中、一般社団法人MAKOTOは仙台市とともに大規模な起業家イベントを東北で2013年から毎年開催してきました。東北というと、「起業家がいない」というイメージを持っていませんか? 実は仙台市は起業率が全国2位と、隠れた起業家の産地なんです。特に東日本大震災以降は、使命感を持って地域を引っ張って行こうという起業家が、東北全域で増えているという実感があります。これまで開催してきたイベントも毎回盛り上がり、2016年1月に実施した前回のイベントでは、757名の人々が参加! 前後の関連イベント参加者を入れると期間中にのべ3000名近くの参加者数となりました。これは、東京以外では「国内最大級のイベント」と堂々と言い切れる規模。東北で開催しながら、ここまで成長させる事ができたのはうれしい限りです!

 イベントの内容は、著名な起業家による基調講演あり、東北の起業家のピッチやパネルあり、オープニングのショーありと、盛りだくさんです。これまで、ライフネット生命岩瀬社長、オイシックス高島社長、LINE森川社長(当時)など、多数の方に登壇頂き、起業家・起業家予備軍の聴衆が聞き入っていました。それだけでなく、聴衆の中には、学生や主婦・シニア層の方々まで参加し、一般の方々からの関心が高いのもこのイベントの特長です。学生が14%、50代以上の方が20%も参加しています。

 なぜこのようなイベントを行っているのか? 東北は、2011年3月の震災をきっかけに様々な社会課題が顕在化しました。しかしそんな東北だからこそ、「誰かのために」、「地域のために」、「未来のために」という想いで、一人一人が一歩踏み出せば、きっと課題は解決できると私たちは信じています。

 一歩踏み出した起業家同士のつながりを促進させ、これから一歩踏み出そうとしている人を応援することを目的としたイベントが「SENDAI for Startups!」です。私達はこのイベントを通じて、東北地域に「挑戦する」風土や「起業」という選択肢を根付かせ、一歩を踏み出す人々が東北に集うような環境を創り上げていく事を目指しているのです。私たちMAKOTOは、これからも、東北を盛り上げるべく、頑張って行きます!

■関連サイト
一般社団法人MAKOTO

竹井智宏(一般社団法人MAKOTO代表理事)

著者近影 竹井智宏

1974年生まれ。東北大学生命科学研究科博士課程卒。2011年7月東日本大震災を契機に一般社団法人MAKOTOを設立。同月、米国カウフマン財団のカウフマンフェローに選出される。東北の起業家支援に力を入れ、日本初の再チャレンジ特化型ファンド「福活ファンド」を組成し、起業家の投資育成活動を展開。起業環境作りとしては、世界の若手起業家約12000人でつくる「EO(アントレプレナーズ・オーガニゼーション)」の東北支部「EO東北」の立上げに尽力。2015年、日本ベンチャーキャピタル協会より「地方創生賞」を受賞。2016年、日本財団より、日本で10人の「ソーシャルイノベーター」に選出。東北大学特任准教授(客員)。

●お知らせ
 地方最大級の起業家イベント、5回目となる次回は 「SENDAI For Startups! 2017」(関連サイト)として、2017年2月12日(日)13:30から、東北大学萩ホールで実施します。マザーハウス山口社長による基調講演、東北各県の代表起業家7人によるピッチコンテスト。東北でモノづくりに挑む2人の起業家と、Makuake中山社長のパネルディスカッションなど、面白いコンテンツが満載。ぜひ東京以外では「国内最大級のイベント」のこのイベントに参加いただき、東北の熱量と東北&地方の可能性を感じてください。webサイトからお申込のほか、当日の飛び入り参加も可能です。

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