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CES 2017レポート 第16回

歩くよ動くよ喋るよ!

攻殻機動隊の世界がきた!Cerevoブースの1/8スケール電動タチコマにワクワク

2017年01月11日 09時00分更新

文● イトー / Tamotsu Ito

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 CESで3年連続のイノベーションアワード獲得、会期初日から取材に引っ張りだこの人気者の日本のベンチャーといえば、Cerevoだ。今年は展示が17製品あり、そのうち2製品がロボット系だ。

劇中の声で喋って走りまわる!大人のスマートトイ「1/8タチコマ」最新試作を世界初披露

 Cerevoは2016年のニコニコ超会議でこの1/8タチコマのモックアップを公表。そのアップデートとして、CES2017では、モーターやサーボの駆動で「しっかり動く1/8タチコマ」を披露。ここまで動く状態での展示は日本でもまだ見せていない、文字通り「世界で初めて」の展示だ。

 1/8タチコマは全身にサーボやモーターを17個も仕込み、両腕、4本の足、車輪、お尻のBOX部分(お尻ふりふりの動作がめちゃかわいいんです)、そしてタチコマの「目」の部分に至るまで徹底的に可動できるようにしていること。
 こだわりを感じるのは、足の動作。劇中同様に「歩く」ことも、車輪で「走る」こともできる仕様にしている。アニメ版の再現に忠実なのだ(ただし、展示では「歩く」は見せていないようだった)。

 タチコマといえば独特のしゃべり方も特徴だが、こちらも劇中そのままの声で複数の音声プリセットを話すことができるようになっていた。会場では試せなかった機能として、「目の部分に仕込まれたカメラで、ユーザーが教えた物体を認識する」という機能も、製品版には入る予定という。画像認識はタチコマ単体でするのではなく、クラウドにつないで、ネットワーク上で処理する。複数のタチコマをネットワーク的につなげる「並列化」もできるそうで、複数台買って一糸乱れぬダンスを……なんてこともできるのかもしれない。

 余談ですがこの動くタチコマ、実は電源機材が現地に届かないというトラブルのため、会期当初は泣く泣く動展示を諦めていた。機材が届いた会期後半になってようやく「再起動」できたというわけ。なんとか粘って撮影してきたので、その勇姿をご覧いただこう。

声で操作するロボットデスクライト「Lumigent」

 ロボ系の2つめは音声とスマホで操作するロボットデスクライト「Lumigent」(ルミジェント)。可動部分は2つの間接と、ピボット、ライトの発光部分の首振りなどで、「Hey Lumi」と声をかけてボイスコマンドを伝えることで角度を変えたりライトを消灯したりといった操作ができる。

 ライト部分の先端には、小型カメラが仕込んであり、ライトの下に置いた書類をスキャナーのように撮影することもできる。CerevoはこのLumigentでCES2017のホームアプライアンス部門のイノベーションアワードを獲得した。
 Lumigentは2017年秋頃の発売を予定、価格は4〜7万円のレンジを想定している。

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