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週間リスキー 第102回

リスキーの存続自体がリスキーに!?

どうなる週間リスキー? Engadget日本版に電撃移籍した局長に聞く

2017年01月10日 17時30分更新

文● ゆうこば

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※週間リスキーはテクノロジーとサブカルチャーの交差点から「やんちゃデジタル」な切り口で情報をお届けする、たいへんマニアックなコーナーとなっております。初見の方はご注意ください。

元・「週間リスキー」局長、新・「Engadget日本版」編集長のACCNこと矢崎飛鳥氏

 新年一発目の話題。それは私、ゆうこばも所属している「週間リスキー」の局長・ACCN Oppenheimer(矢崎飛鳥)が、ブログニュースサイト「Engadget日本版」に電撃移籍したというものでした! 「週間リスキーはどうなるのか?」多くの方からお問い合わせいただきましたが、正直に言うと、自分自身も知りたいことであります……。

 そこで、「Engadget日本版」編集長になりたてホヤホヤの矢崎飛鳥氏にお話をうかがいました。

アスキーでもEngadgetでも、スタンスは変わらず

──まずは……ご就任おめでとうございます。さすが「メディア王」と名乗るだけあって、業界に激震が走りましたね。Engadgetに移るキッカケみたいなものはあったのでしょうか?

ACCN:移籍したキッカケは本当にタイミング。たまたまEngadgetで自分がつづけることになった。アスキーでの20年間は本当に楽しかった。もちろん事前にオファーがあったわけだけど、アスキーでの20年間がなければこの話はなかったわけだから。

SNSや知人から「くすぶっていたね」って言われてビックリしたけど、アスキーでも最後まで、前向きに自分の「表現」を追求していただけ

 Engadgetって、創立時からすごく「クール」な技術系メディアで、ビル・ゲイツが毎日読んでるって言っていたぐらいテクノロジー好きの中でもカルチャー寄りな人たちが読んでたブログメディアなんだよね。そもそも、最初の頃はブログメディアもそんなにいなかったし、先駆者的な存在だった。

 ただ、どこだってそうだけど、当初の信念って続かないもので、創立時とはちょっと違う形をしている。だけど、幸か不幸か、「Engadget日本版」はそんなに「本家」に沿ってやらなくてもいい、自由さがある。割と本当に好きにやれるのが自分には合ってるかなと思ってる。本当の意味で「やんちゃ」にやれるんじゃないかな。

これからは業界のための仕事を

──プレスリリースの所信表明に「『Engadget日本版』を日本一クールで信頼に足るブランドへ」とありましたが、具体的に言うと、どのようなことを考えていますか?

ACCN:アクセス数をただ追うのではなくて「質」を大事にしたい。すごくコアな人におもしろいことを届けられればって考えてる。

──ターゲットとしては「ギーク」ってことですね。

ACCN:だから、ぶっちゃけ、あまりアスキーとは競合しないと思ってるよ。

 マジメな話、今後は一媒体というより業界全体のために働きたいと思ってる。だって、もう20年もこの業界にいるのに、自分のメディアのことだけ考えて、タメになることをちっともできてないってダメじゃない。

編集長になっても「やんちゃ」なまま

──絶対聞きたかったんですが、矢崎さんと言えばソーシャルでの炎上騒ぎも過去にありましたが、移籍後は落ち着くイメージですか?

ACCN:「やんちゃ」にはもちろん行くけどね(笑) というか、炎上させようと思ってしたことは1度もないよ。

少しマジメな話をする矢崎氏

──あと、引き抜かれるにあたって、やっぱり積まれたんですか?(親指と人差し指を合わせながら)

ACCN:いろんな根回しの末、400万円くらいするリャドの絵を米国本社のトップへ贈呈したりして、なんとか無事、この座をつかみ取ったんだよ。

──あー、まさかの逆パターンですか(棒) 僕が一番印象的だったのは、編集部で何人かに「矢崎さん、エンガジェの編集長になりましたね」って話しかけたら「えっ」ってリアルに驚いていたところですかね。

ACCN:人によって年末のお休み時期が違ったから、何人かは伝え逃しちゃったんだよ。結構、重要な人にも直接言えなくて……イトーくん(編集注:当編集部・伊藤有のこと。インタビュー時、CES 2017の取材中)にもリリースが出る1時間前にメッセンジャーで伝えた。

──あれだけ「好きなのかな」とか、いじってたのに……。

ACCN:イトーくんは「おめでとう」って言ってくれた。ヒロさんや色んな人にも祝福や「誇りに思う」って言ってもらえてすごくうれしかった。アスキーはいつまでも大好きだよ。

週間リスキーの局長の座は……!

──矢崎さんはTwitterやFacebookなどにファンがいっぱいいるわけですが、どんな反応が多かったのでしょうか?

ACCN:Twitterでは「リスキーはどうなるの?」が一番多かったよ(笑)

──僕のところには、逆に「ゆうこばはアスキーにまだいるの?」ってお問い合わせを複数いただきました。います! いますよ!

ACCN:そうだよね、いま最もそういう残念なポジションになっちゃったよね。

──この場でハッキリさせたいのですが、週間リスキーの局長ってどうなるんですか? やっぱり……?

ACCN:ゆうこばに決まってるじゃん。ほら、なんかないの? バッチというか、モバイルプリンスの王冠的なものとかあげるよ。

──そんなものが物理的に存在しないって、一緒にやっていて一番わかっているじゃないですか(汗)

ACCN:これからも発表会にもちょいちょい顔出したり、記事も書くから、ゆうこばにもみんなたちにもリアルでもネットでも会えるよ。

──いや、それより、まだリスキーで書き終えてない原稿があったりなかったり……!


 ということで、あらためましてこんにちは。新・リスキー局長のゆうこばです。元局長はこんな具合でライバルメディアに行ってしまって、落ち込んだりもしたけど私は元気です。

 これからも、アスキーの地下倉庫から各地にいるリスキー局員のみんなたちと怪しい電波を垂れ流していくので、お時間のある方はこれからも変わらぬご愛顧を賜りますようお願いいたします!

なお、元局長の最後のリスキー原稿は好評発売中の「週刊アスキー特別編集 2017冬の超お買物特大号」に短いけど掲載中です!

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