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山根博士の海外モバイル通信 第322回

2017年に絶対欲しいiPhoneアクセサリーは「DSDS機能付きケース」

2017年01月06日 09時00分更新

文● 山根康宏 編集●ゆうこば

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日本でも使えるようになったDSDSだが、iPhoneにはまだない

 日本でも最近増えてきたDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)対応スマートフォン。海外では数年前から多くのモデルが販売されていますが、片側が4Gまたは3G、もう片側が2Gというものばかりでした。そのため日本では利用できなかったのです。

 しかし、2016年になってから登場したDSDSモデルは片側4Gまたは3G、もう片側が3Gのものが急増しています。これでついに日本でも2枚のSIMを入れて自在に活用できるようになったのです。

日本でも利用できるDSDSスマホが増えてきた(写真はFREETELの「KIWAMI 2」)

 DSDSに対応したスマートフォンは現状、AndroidまたはWindows 10 Mobile端末のみ。残念なことにiPhoneにはDSDSモデルはありません。

 しかし、中国ではiPhoneに取り付ける「DSDSアダプター」というものが出回っています。iPhoneケースの形状でSIMスロットとモデムを内蔵しているものや、ルーターのような形のものがあり、どちらもiPhone上から「iPhone本体内のSIM」「アダプターのSIM」の2枚のSIMを同時に利用できます。

iPhone 7用のDSDSカバー。大きいほうが7 Plus用

「格安SIM」が増えたいま、DSDSの利用シーンは増えるはず

 DSDSの機能は、これまでは新興国など、プリペイドSIMを安価にかつ自由に入手できる国で高い需要がありました。

 しかし、いまや日本でもMVNOの乱立で、月額数百円程度で通信回線を維持することが可能です。「大手キャリア+MVNO」という2枚のSIMの組み合わせだけではなく、「MVNO+MVNO」という2枚使いをしたいと考える人も増えているでしょう。

こちらはルーター形状タイプ。デザインも悪くない

 現在販売されているiPhone用のDSDSアダプターは、2G回線に対応したものばかりです。しかし、2017年はシンガポールなど一部の国で2Gの廃止が始まります。

 日本の2Gは独自規格のPDCだったため、2012年に完全停波されました。一方、海外の2GのGSM方式は、W-CDMA方式の下位互換のためまだまだ世界中で利用されています。

microSIMを使うケースタイプは、2G端末とのSIM併用を考えているのかも

 iPhone用のDSDSアダプターは低コストにするために2G(GSM)対応のものばかりですが、これから海外でも2Gを廃止する国が増えるようであれば、3G対応品が出てくるかもしれません。すなわち、日本でも利用できる製品が出てくる可能性が高まります。

いつぞや週間リスキーで紹介したiPhone用Androidケースも、DSDSに対応。これの日本上陸を一番期待したい

 ヨーロッパでは毎日のように国境を越えて国を往来する人が多いこともあり、DSDS対応スマートフォンを好む消費者もいます。

 日本は海外とは陸続きでは無いとはいえ、アジア各国とビジネスをよくする人や、週末のたびにLCCで海外渡航する人にとって、DSDS機はあると便利でしょう。そのためにもiPhoneで使える3G対応のDSDSアダプターを、日本でもぜひ販売してほしいものです。

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