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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第145回

旅行者のSNSアカウントの情報を集め始めたアメリカ

2016年12月28日 10時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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それにしても、面白いセレクションのSNS

 SNSアカウントの申請画面では、Facebook、Twitter、LinkedInに加えて、Instagram、Flickr、YouTube、Vineといった写真や動画系のSNSも含まれています。

 リストには、Yahoo!が買収したブログサービスのTumblrや、エンジニア御用達のバージョン管理を主体としたコミュニティーのGitHub、そして位置づけや役割が不明瞭になりつつあるGoogle+も入っていました。

 GitHubアカウントをとって、その人がどんなオープンソースプロジェクトに関わっているかという情報を得たいというわけではないと思いますし、Instagramでその人の写真の腕前を見たいというわけでもないでしょう。

 1つのアカウントを確保しておけば、そこから他のSNSを見つけ出すパスになる、という考えが透けて見えます。たとえばInstagramからFacebookやTwitterを見つけるのは比較的簡単ですし、Google+ならGmailアカウントや企業のG Suite(Google Apps)アカウントを見つけられます。

 女子高生が米国に行く際、Vineアカウントを提供して、そこに面白動画が大量に上がっていたとしたら、それを見つけた担当者はどう思うでしょうか。緊張感ある職場に、笑いという奇襲をかけることになりそうですね。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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