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治療用ペプチドワクチンの開発・実用化を推進

NEC、先進AI技術を活用したがん治療薬を実用化する新会社を設立

2016年12月19日 14時47分更新

文● 田沢/ASCII

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 NECは12月19日、ヘルスケア事業強化の一環として、NEC独自の先進AI(人工知能)技術を活用した創薬事業を開始すると発表した。同事業の開始にあたり、NECが発見したがん治療用ペプチドワクチンの開発・実用化を推進する新会社「サイトリミック」を設立した。

 NECは、最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つとして、機械学習と実験を組み合わせることにより、短期間かつ低コストで、ワクチン候補となるペプチドを高効率に発見できるNEC独自の「免疫機能予測技術」を有している。NECは同技術を活用し、2014年からの山口大学と高知大学の共同研究、山口大学における臨床研究を通じて、肝細胞がんや食道がんなどの治療に効果が期待でき、日本人のおよそ85%に適合するペプチドを発見した。

 今後サイトリミックは、ペプチドを主な有効成分とするワクチンで治験用製剤の開発や非臨床・臨床試験、製薬会社と事業化の検討して新たながん治療薬としての実用化を進めていく。

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