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ついに3万円台から可能に! 4K BD再生環境構築 第2回

7~8万円で買えるパナソニックの4K UHD BD対応のレコーダーを徹底チェック!

2016年12月13日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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ハイエンドな4KテレビでUHD BDの実力を確認してみた!

BD再生時はホーム画面も切り替わり、BDプレーヤー的な表示になる

BD再生時はホーム画面も切り替わり、BDプレーヤー的な表示になる

 ここからは最大のポイントであるUHD BDの再生を試してみよう。まず、主な高画質機能を紹介すると、4K対応高画質エンジンは「4Kリアルクロマプロセッサ」を搭載。

 接続するディスプレーにもよるが、4K/60p/4:2:2/36bit、4K/60p/4:4:4/24bitなどの18Gbps帯域の信号出力も可能で、当然ながら4K+HDR信号の出力もOKだ。

 このほか、従来のBDや地デジ放送でも4K信号にアップコンバートする「4Kダイレクトクロマアップコンバート」も採用。あらゆる映像を4K化して表示できるのだ。

 視聴では、同じパナソニックの最上位モデルである「TH-58DX950」を使用した。前回も紹介したが、UHD BDを高品位で楽しめる国際認証「ULTRA HD PREMIUM」を取得したモデルだ。

 最新の映画ではないが、UHD BDで見てその画質の良さに改めて感動したSF映画「オブリビオン」を見たが、雲海を飛んでいくときの雲の階調感や白基調の無機質な雰囲気の観測基地内の様子も陰影豊かに描いている。

 圧巻だったのは、荒廃した地上に建設した巨大な装置が爆発する場面。巨大なキノコ雲がもくもくとわき上がり、内部から爆発の光が漏れている様子は、目を灼くようなインパクト。4Kの高解像度とHDRのパワフルな映像をかなり高品位に再現してくれた。

 同じ4Kリアルクロマプロセッサを搭載したプレーヤーである「DMP-UB90」と比べると、緻密さやロングショットの場面での立体感がわずかにUB90の方が優れていると感じたが、テレビ録画機能などを含めたBDレコとしては十分な実力と言える。価格差もわずかなので、使い勝手を考えるとプレーヤーよりもBDレコの方が便利だろう。

初期設定の画面にある「シアターモード」の設定。高画質・高音質のためのこだわりの機能だ

初期設定の画面にある「シアターモード」の設定。高画質・高音質のためのこだわりの機能だ

 また、本機はディスク再生や音楽再生時には、HDDなどの動作を停止する「シアターモード」も採用する。最近のモデルではDMR-UBZ1のようなハイエンド機でしか採用されていないモードが復活したのはうれしいところ。実際の画質もなかなかの出来映えだが、こうした高画質・高音質のためのモードをしっかり受け継いでいるのがその理由だと思う。

 ここのところのBDレコは使いやすさや便利さが中心で、画質・音質についてはあまり進化が見られないのが残念だったが、DMR-UBZ2020は手の届く価格のモデルとしては、久しぶりに画質・音質にもこだわっている。

 UHD BDに関心のある人はもちろんだが、画質の良いBDレコを求めている人にもおすすめできる。

 そして、DMR-UBZ2020は、すでに4K動画や4K+HDR動画の配信も行なっている動画配信サービスの「Netflix」などの視聴にも対応しており、UHD BDだけでなくネットの4K動画も幅広く楽しめる。

 最新の4K+HDR対応のディスプレーを手に入れたものの、見ているのは、地デジやBS、あるいはBDという人も少なくないだろう。DMR-UBZ2020があれば、一気にさまざまな4Kコンテンツを楽しむ環境が整ってしまうというわけだ。

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