2016年も12月になったわけだが、今年もいろんなデジカメが出た。いわゆる普及型のコンデジはすっかり影を潜めてしまったが、ハイエンド機やミラーレス一眼に注目すべき製品が多かったのである。
私は仕事柄、さまざまなカメラのレビューを書いてきた。レビュー用の作例撮りに出かけ、その最中に猫に出会うと当然撮るわけである。そんな中からピックアップしてみた。
手ブレ補正内蔵ミラーレス
パナソニック「DMC-GX7MK2」
パナソニックのチルト式モニターとEVFを持つミラーレス一眼。レンジファインダーカメラ風で、ファインダーが(背面から見て)左上についており、上面がフラットなのが特徴だ。ボディー内手ブレ補正の搭載により気軽に撮れるようになった。
「Mark II」となった最新機種は前モデルより完成度が上がっててお勧めかも。
自撮りもできるモニターを搭載
キヤノン「PowerShot G7 X Mark II」
まあ、どのメーカーがどんな型番をつけるかは自由だけれども、コンパクトカメラとミラーレス一眼という違いがあるとはいえ、「GX7 Mark II」と「G7X Mark II」ってのはいささかまぎらわしい。えっと、どっちがどっちだっけ、となること請け合い。
それはともかく、PowerShot G7 X Mark IIは1型センサーを搭載したコンパクト機。180度回転する自撮り対応のモニターを持つ。望遠には強くないが、モニターを開いて猫目線で撮るのによい。
600mmの高倍率ズーム機
ソニー「Cyber-shot DSC-RX10M3」
デカくて高価だけど、600mmF4という驚異の高倍率ズームレンズを持ち、1型センサーだから画質も悪くなく、とにかくデジタル一眼風の大きなボディーに最新技術を詰めこんだ超弩級コンデジだ。モニターがチルトするので猫撮りにもいい。
10万円超のモデルなのでおいそれとは薦められないが、この望遠性能と動画性能は魅力的。レンズ交換せずに何でも撮りたい人に。
RX10M3対抗の高倍率ズーム機
パナソニック「LUMIX DMC-FZH1」
RX10M3のライバルともいえるのが、同じく超弩級なゴツいボディーを持つ「DMC-FZH1」。
ゴツいけど、480mmF4.5の望遠に強い高倍率ズームレンズを持ち、本格的な動画撮影機能も持つ。冒頭写真もこれで撮った写真。背景もいい感じのボケてくれる。
レンズ交換せずに何でも撮りたい人向け大型コンデジその2だ。
重くてかさばりはするけど、これかRX10M3のどちらかがあればほとんどの撮影は済んじゃいそうである。望遠に強いので遠くの猫もそっと撮れるし。
背面モニターがチルト式でタッチパネル未搭載なのがRX10M3、背面モニターがバリアングル式でタッチパネル搭載なのがFZH1、ということで。
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