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小学生のプログラミング教室はどうなっているか ― 第3回

いちばんやさしい“ハンダづけ”と“プログラミング”講座/文系女子大生と一緒にKidsVentureと同じことをやってみよう!

2016年11月28日 12時00分更新

文● 天音ほのか 協力●さくらインターネット

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PCや設定不要・予算2,000円~はじめられる!

IchigoJamとプログラミング個人指導の風景

 子供のプログラミング教室のようすを実際に見てこようという企画の第3回目。「IchigoJam」は、キットなら1,890円で買えるいちばんシンプルな子供用のコンピューター。それなら、「うちでも同じことをやってみたい!」と思われた方もいらっしゃるのではないですかね?

 そこで今回は、このIchigoJamを使った小学生向けプログラミング教室「KidsVenture」とまったく同じことに、文系女子大生の私、天音ほのかがチャレンジしてみます。内容は、第1回で紹介したIchigoJamのハンダづけとゲームのプログラミング。たぶん、世界でいちばんやさしい電子工作とプログラミングの講座になると思います!

電子工作に挑戦するのは……

文系女子大生こと天音ほのか

 消去法から文学を専攻するに至った典型的なダメ大学生。当然のごとく電子工作やプログラミングの経験はナシ。前回、前々回と、8月24、25日に行われた「KidsVenture夏休みスペシャル」での小学生のようすをレポート。はじめて目の当たりにしたハンダづけやプログラミングに、今回は興味深々でチャレンジします。

 KidsVentureは、さくらインターネット株式会社・ビットスター株式会社・株式会社ナチュラルスタイル・株式会社jig.jpの4社が合同で運営する非営利団体。また、この記事に関連して、さくらインターネット代表取締役の田中邦裕さんへのインタビューに私もついて行きました! 実際のIT企業があつまってKidsVentureをやっている背景やプログラミングへの熱い思いをぜひ読んでください(田中邦裕氏インタビュー)。

 それでは、私の人生初めてのハンダごてとプログラミング体験、どんな展開になったのか? 実は、熱くなった部品に触ってしまうなど(!)ちょっとした失敗はありましたけど、自分で組み立てたコンピューターで、自分の書いたプログラムが動くんですよ! 未経験な人はぜひ一度やってみることをお勧めします。

今回使うコンピューターIchigoJamと注意点

IchigoJamキットIchigoJam完成品

【IchigoJam】KidsVentureの運営委員の一人である、jig.jpの福野泰介氏が開発した入門用ワンボードマイコン。OSのインストールなどの面倒な作業なしにプログラムの入力・編集・実行・デバッグを行える。ハンダづけして、基板の状態から作り上げる「キット」が1,890円(税込)。キーボードとNTSCビデオ出力でテレビに接続すればすぐにプログラミングの始められる「完成版」が2,160円(税込)で販売されている。最新版は「IchigoJam T」です。 購入ページ。

NTSCビデオ出力USB-PS/2変換プラグ

※IchigoJamを使うときの注意点を書いておきます。「NTSCビデオ出力」は、最近のテレビにはついていない可能性があります。とはいえ、ほとんどのテレビで採用されてきたものなので身の回りで探してみてくださいね。もう1つ、キーボードは、USB接続の「PS/2キーボード」か、PS/2キーボードとUSB-PS/2変換プラグが必要です。詳しくは、こちらのページをご覧ください(参考リンク)。

【BASIC】1970~80年代の初期のパソコンで広く使われた入門用のプログラミング言語。IchigoJamでは、おもちゃのようなシンプルさをめざしてあえてこれを採用。BASICは「むかし使ったことがある」という人がたくさんいることも魅力のひとつ。キーボードを使って文字でプログラムを書いていきます。

生まれてはじめてハンダとご対面

 10月はじめ、東京西新宿にあるさくらインターネット株式会社の会議室で、今回、私がIchigoJamを体験するレクチャーをしていただきました。講師を務めて下さったのは、KidsVenture夏休みスペシャルでも講師をされていたさくらインターネットの尾村亮多さんと、大竹健太さんです。さっそく、IchigoJamの組み立てのようすから紹介しましょう。

大竹健太さん尾村亮多さん

 IchigoJamを組み立てるには、ドライバーやネジを使う必要はなく、”ハンダづけ”だけでやっていきます。ハンダとは、もともと“鉛”と“スズ”の合金で熱して溶かすことで電子部品を接続するためのもの。はじめにハンダ付けに必要な道具の確認をします。

 まず、今回の主役ともいえるハンダ。先ほど説明した通り、ハンダには鉛が含まれていますが、KidsVentureで使用しているのは”鉛フリーハンダ“という、その名の通り鉛が含まれていないハンダなのでご安心を。ちなみに、この場で説明されてはじめてハンダがこのような針金状のものだということを知りました……(笑)。

 ハンダを熱して溶かす道具がハンダゴテ。鉛筆持ちが正しい持ち方だそうです。ちなみに、電子部品は、”足”と呼ばれる部分を基板の穴に通してハンダで固定します。そのときに不要な部分をパチンと切り落とすのがニッパーです。なんと、ニッパーとハンダとハンダゴテ、たったこれだけで電子工作ってできちゃうんです!

ハンダハンダゴテニッパー

 いまではネット通販でも買うことができますが、秋葉原の電子部品店(秋月電子、千石電商、aitendoなどが有名)などにでかけて自分で探してみるのもよいでしょう。

 道具の確認が終わったところで、尾村さんから「まずこのハンダゴテが420度になっているかを確認してください。コテの先の部分は焼肉の鉄板と同じくらいの温度になるので触らないように気をつけてくださいね」という注意とともに、IchigoJamの組み立て説明書を渡されました。

IchigoJam Tハーフキット説明図

 パーツのひとつひとつに写真と説明が書いてありますね。今の今まで、ハンダが何であるかということすら知らなかった私にとってはとてもありがたい内容。ちなみに、こちらのプリントは、実際のKidsVentureのセミナーで使われているものと同じだそうです。では、早速、パーツ横に記載されている数字の順にハンダ付けを進めていきます。

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