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MITテクノロジーレビュー

iOSは昨年と比べ微減

Androidのシェアが伸び続けている

2016年11月18日 20時30分更新

文● 貝塚/ASCII

2016年第三四半期は中国メーカーが躍進

 米の調査会社ガートナーが2016年第三四半期のスマートフォン市場に関する調査の結果を発表した。

 この時期は「iPhone 7」の発売や(それにともなうイヤフォンの話)、「Galaxy Note 7」の回収など、スマートフォンに関する話題に事欠かなかったように思う。調査結果の中での興味深いデータを中心に見ていこう。

 同社の調査によれば、この時期のシェア率はサムスン製端末がおよそ7173万台(19.2%)で1位、アップル製端末がおよそ4300万台(11.5%)で2位、ファーウェイ製端末がおよそ3249万台(8.7%)で3位という結果に。

 ガートナーではこの結果について「サムスンはこの四半期、好調でスタートしたが、Galaxy Note 7のバッテリー問題が影響して、同社のハイエンド端末であるNoteシリーズのセールスを鈍らせることになった」「サムスンのスマートフォンの売り上げは、全体的には前年比で14.2%ほど落ち込み、歴代3番目の低成績となった」としている。前年の同時期と比較すれば2015年の第三四半期23.6%から19.2%と、4.4%ほどシェアは低下したが、結果的にはシェア第1位は維持した。

 このシェアが第2位のアップルへ流れたかと思いそうだが、調査によれば、アップルのシェアも前年同時期13.0%だったものが11.5%へと減少しており、第3位のファーウェイ、第4位のOppoのシェアがそれぞれ7.7%から8.7%、3.4%から6.7%と大きく伸びた。なお3位、4位の両メーカーはいずれも中国が創業地だが、第5位もVivoブランドでAndroidスマートフォンを展開する中国のメーカー BBK Communication Equipmentであり、トップ5のうち3メーカーが中国メーカーという結果になった。

OS別のシェアは?

 OS別にシェアを見ると、Androidが87.8%(前年同期84.7%)、iOSが11.5(同13.0%)、Windowsが0.4%(同1.7%)、BlackBerryが0.1%(同0.3%)、その他が0.2%(同0.3%)となり、Android以外のすべてのOSが減少するという結果が出ている。

 特にiOSとWindowsではそれぞれ1.5%、1.3%ほど減少しており、Androidの増大分である3.1%の多くを占めている結果になる。端末シェアで3位から5位になったファーウェイ、Oppo、BBK Communication EquipmentはいずれもAndroidをOSとしたスマートフォンを販売しているため、ちょうど端末のシェア率がOSのシェアに現れていると見ることができるだろう。

来年にかけてどうなる?

 新興国向けに安価なAndroid端末が販売されるという流れはここ数年ずっと続くが、日本国内でもiPhoneが発表となれば大きく報道される一方で、MVNO業者による格安SIMで節約するという選択肢も広まりつつあり、iPhoneユーザーが何世代か前のAndroid端末に乗り換えるというパターンも見かけるようになった。

 年末商戦や、来年発表されると思われる新iPhoneなどの発売を受け、来年は市場にどういった変化が起こるのか。注視していきたい。

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