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7割以上の人がデジタルデバイスへの依存により、昔に比べ記憶しなくなったと回答

あなたは電話番号いくつ覚えてる? 「デジタル健忘症」調査結果が公開

2016年11月17日 17時37分更新

文● 田沢

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 カスペルスキーは11月17日、「デジタル健忘症」についてのインターネット調査の結果を発表した。

 デジタル健忘症とは、デジタルデバイスに情報を保存したことで安心してしまい情報を忘れてしまう現象のことをいう。日本国内の18歳~69歳のインターネット利用者623人を対象にインターネット調査を実施した。

 調査結果によると、7割以上の人がデジタルデバイスへの依存により、昔に比べ記憶しなくなったと回答した。記憶に関する感覚について、あてはまるかどうかを聞いた質問では、「今の時代は覚えなければいけない情報(電話番号やメールアドレス)が大量にあるので、すべて覚えきれない」に「あてはまる」と答えた人は82.9%に上った。また、「漢字や言葉を思い出せずに、ネットで調べることがある」は78.7%、「PCやスマホ等のデジタルデバイスに頼ることで、昔に比べ記憶しなくなった」は73.1%と、インターネットやデバイスに依存する傾向を示している。

 18~29歳男性では「インターネットは、自分の脳の延長のような感覚」にあてはまる人が48.1%に上り、日本でも自分の記憶をネットやデバイスに依存する傾向がみられる。特に30歳未満でその傾向が強いことが明らかになった。一方で、40%以上の人がデバイスに保存したデータのバックアップを取っていない状況も明らかになった。

 ネットやデバイスの利用は便利だが、頼りすぎずに上手に共存することが大切だと同社は呼びかけている。PCやスマートフォンなどのデバイスに保存しているデータは必ずバックアップをとることや、デバイスを堅牢なセキュリティ製品で保護することを推奨している。また、こちらのサイトでデジタル健忘症のチェックテストを受けることもできるので、インターネットやデジタルデバイスへの依存傾向を把握しておきたい。

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