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災害時だけでなく平常時から活用したい道路交通のビッグデータ

パイオニア、防災・減災に活用できる車両通行実績データを提供開始

2016年11月16日 17時37分更新

文● 行正和義 編集●ASCII.jp

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災害時の「通行実績データ」活用イメージ

 パイオニアは11月16日、同社が蓄積した「車両通行実績データ」をさまざまな企業や団体に向けて提供を開始すると発表した。

 同社では、カーナビシステム搭載車間で渋滞情報を共有する「スマートループ渋滞情報」サービスを提供しており、車載機器から収集したデータを解析して各種データの提供を行なっている。例えば、ドライバーが急ブレーキを踏んだ地点の「急減速多発地点データ」はカロッツェリア「サイバーナビ」に収録するほか、公共機関や企業にも提供している。

「通行実績データ」東京近辺サンプル画像 

 今回提供が行なわれるのは実際に車両が通行したルートを判別する「通行実績データ」。これまで大規模災害時にのみ警察庁やNPO法人ITS-Japanに提供してきたが、今後より多くの団体に提供することで、刻々と状況が変化する災害時の道路状況の迅速な把握が可能になる。

 データは一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会AIGIDが運営する「G空間情報センター」から提供され、平常時から活用できる。価格は年額5万円から。また、国際航業の「防災情報提供サービス」、NTT空間情報などからも提供される予定。

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