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PCやスマホの音楽をデスクトップスピーカーで楽しむ! 第1回

狭い机上で本格ハイレゾオーディオ! 最新デスクトップコンポを試す

2016年11月15日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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見た目も機能もシンプルなコンポの草分け的存在
ソニー「CAS-1」

ソニー「CAS-1」。スリムなアンプユニットとステレオスピーカーのセットだ。カラーは写真のホワイトのほか、ブラック(スピーカーはダークブラウンの木目)もある

ソニー「CAS-1」。スリムなアンプユニットとステレオスピーカーのセットだ。カラーは写真のホワイトのほか、ブラック(スピーカーはダークブラウンの木目)もある

 ソニーの「CAS-1」(実売価格 8万5000円前後)は、サイズも縦置きで高さ178mmというコンパクトさで、セットとなるスピーカーと高さが揃っている。

 普段ノートPCなどを置いている机の上で使えるサイズ感と、デスクトップ再生というスピーカーとの距離が比較的近い聴取位置での再生を前提としたシステムで、メーカーの推奨値としては、スピーカーとの距離が75cm~2mほどとされている。

CAS-1のアンプユニットの前面。上部から電源ボタン、入力セレクター、ボリューム、USB端子、ヘッドフォン出力を備える

CAS-1のアンプユニットの前面。上部から電源ボタン、入力セレクター、ボリューム、USB端子、ヘッドフォン出力を備える

CAS-1のアンプユニットの背面。上部にはBluetoothのペアリングボタン、ヘッドフォン用のゲイン切り替えがあり、中央にスピーカー接続端子を備える。下部には、オートスタンバイスイッチと、AVアダプター端子、USB端子がある

CAS-1のアンプユニットの背面。上部にはBluetoothのペアリングボタン、ヘッドフォン用のゲイン切り替えがあり、中央にスピーカー接続端子を備える。下部には、オートスタンバイスイッチと、AVアダプター端子、USB端子がある

 入力は前面のUSB-A、背面のUSB-B、Bluetoothのみ。ライン入力なども備えないのは潔いシンプルさだが、PCやスマホと組み合わせて使うならば必要十分だろう。肝心なのは、スピーカーやアンプは本格的にこだわった作りを採用していること。

 外観はネジ類などがほとんど目立たないすっきりとした作りだが、内部には独立したシャーシを持っており、内部基板を強固に装着し、振動に強い構造としている。

 搭載されるアンプ基板も、スピーカー用アンプとヘッドフォン用アンプとの基板を独立させ、相互の影響を受けないような作りとなっている。

 スピーカー用はソニー独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」を搭載。ヘッドフォン用のアンプは、同社のポータブルヘッドフォンアンプ「PHA-2」と同等の高音質デバイスを搭載し、スピーカー再生だけでなく、ヘッドフォン再生でも高音質が楽しめるようになっている。

角度調整も可能な付属スピーカー

CAS-1のスピーカー。オーソドックスな2Way構成で、バスレフポートは底面部にある。背面のスピーカー端子はバナナプラグの使用も可能なタイプ。太めのケーブルにも対応可能だ

CAS-1のスピーカー。オーソドックスな2Way構成で、バスレフポートは底面部にある。背面のスピーカー端子はバナナプラグの使用も可能なタイプ。太めのケーブルにも対応可能だ

CAS-1のスピーカーの底面。ポートの長さをかせぐため底面に配置。開口部をフレア形状としてポートの風切り音が目立ちにくいように配慮されている

CAS-1のスピーカーの底面。ポートの長さをかせぐため底面に配置。開口部をフレア形状としてポートの風切り音が目立ちにくいように配慮されている

 スピーカーは、14mmソフトドームツィーターと、62mmカーボンファイバーコーンウーファーを採用。

 小口径のユニットながらも最適に設計されたバスレフポートと組み合わせることで低音の再生能力を高めている。

 ユニークなのが、底面に真ちゅう製のスパイクを備え、接地用のスチール製スピーカーベースを備えていること。5mm厚のずっしりとした重みのあるベースを使うことで、机の上など置き場所の関わらず安定した接地が可能になる。

 また、スパイクは仰角を変更するための交換用スパイク(大)も用意されていて、前側のスパイクを交換することで上斜め8度の角度に変更することも可能だ。

 このように、しっかりとしたセッティングを行なうためのアクセサリーが一通り揃っており、音質にこだわりのある人にはうれしい。

 さらには、付属のスピーカーケーブルも折りグセがつかないようにゆる巻きで同梱されている。作りだけでなく、付属品や梱包まで心配りが行き届いたものになっており、購入者の満足度も高いと思われる。

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