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秋のヘッドフォン祭 2016 第1回

秋のヘッドフォン祭は、多ドライバーの高級機が目白押し

2016年10月24日 16時38分更新

文● 折原一也 編集●ASCII

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 10月22日と23日の2日間、東京・中野サンプラザで開催された「秋のヘッドホン祭 2016」。日本中からアツいポータブルオーディオファンの集結するイベントに出展されていた、イヤフォンの注目モデルをレポートしていこう。イヤフォン分野で最新トレンドとして表れていたのは、国内外のブランドから多ドライバーの超ハイエンドモデルが多数出展されていたことだ!

Astell&KernとJH Audioコラボの「Michelle」

 まずは国内ではアユートが取り扱っている、Astell&KernとJH Audioのコラボ製品から。THE SIRENシリーズのエントリー的な位置づけで登場する、インイヤーモニターの最新モデルが「Michelle」(ミッシェル)だ。米国の販売価格は499ドルと、同ブランドとしては最廉価のイヤフォンで、高域・中域・低域に新規開発のバランスド・アーマチュア型ドライバーを搭載している。JH Audioの上位モデルを彷彿とさせる、ダイナミックで高感度のイヤモニらしい音を鳴らすモデルとして、ヒットを予感させるできだ。

Michelle

国内価格は未定だが米国では499ドルで販売

 同じくアユートの扱うイヤフォンでは、シンガポールのヘッドフォンブランド「DITA」に注目。フラッグシップモデル「DREAM」が正式発表された。ヘッドフォン祭では昨年から参考出展が行われていたが、新規に開発されたシングルのダイナミックドライバー1基を軽量・高剛性のチタン製シャーシに収納している。また、新開発のイヤフォンプラグ「Awesome Plug」により、バランス駆動用ケーブルなど様々なケーブルに交換できる。

遂に世紀発表されたDIGAの「DREAM」。価格は未定

3Dプリンタによるチタン成形ハウジングのfinal「LAB II」

 以前からイベント出展されていたfinalのチタン製イヤフォン「LAB II」も新たに発表会・試聴会が開催された。10月22日に発売となった製品で、フルオープン型のイヤフォンとなっている。全世界200台の限定生産となっており、3Dプリンタによる成形技術でNTTデータと協力。チタンの金属粉を使った3Dプリンターを使い、成形と同時に化学処理も施して製造する。最先端技術を採用したモデルに注目だ。

 加えて同社ブースでは、ステンレス切削筐体の「FI-BA-SST」シリーズが登場。BAドライバー1基を採用しており、リケーブル対応ではないが3.5mmアンバランス版と2.5mmバランス版が登場する。価格は現在未定。

発表会・試聴会が開催されたfinalの「LAB II」

ブースで披露された「FI-BA-SST」

8ドライバー内蔵の新型ユニバーサル機、Weston「W80」

 イヤーモニターの老舗・Westonは、ユニバーサルタイプの最上位モデルとして8ドライバー搭載の「W80」を出展した。10月22日から販売開始となったモデルで、同社の「Signature」シリーズで最もドライバ数の多い高域×4、中域×2、低域×2の8ドライバー構成だ。多ドライバーBAドライバーでありながらイヤフォン本体の筐体サイズは一般的なイヤフォン程度に収めている点が特徴。サウンドチューニングも同社の現行モデルと比べてキメ細かい。微細音の再現性に振っており、ハイエンドイヤフォンとして注目だ。

Weston「W80」は実売価格21万7800円前後

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