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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第135回

東京で地下鉄に乗りながら、iPhoneのヒットゲーム「Mini Metro」を楽しむ

2016年10月21日 10時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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PCやMacですでに大きな話題になっている地下鉄デザインゲームの「Mini Metro」がついにスマホにも登場です。ぜひプレイしていただきたいのですが、平日にインストールするのは少々危険です

 サンフランシスコ周辺では、一足先に冬の大雨のシーズンが始まっています。

 先週末に降った雨は、からからになっていた水源を潤しており、一雨で10%も水位が回復した貯水池もあるほど。ここ最近の干ばつを、今年解消することができるのでしょうか。

 しかしその分、より天気の悪い冬場を迎えることになりますが、そこはトレードオフ、というところでしょう。

 そんなバークレーから、東京にやってきて、しばらく滞在する事になっています。途中、米国に出張する(戻る?)こともありますが、秋の日本を堪能していきたいと思っている所存であります。

 久しぶりに東京に来てみると、やはり人の動きが倍速にも見えますね。そして、とにかく街としてよく歩く。アクティビティトラッカーの歩数や消費カロリーの目標を、バークレーの倍に設定しても良いくらいで、自分もその倍速の一因になったことを実感します。

 飛行機の中では、「シン・ゴジラ」を観てきました。東京駅の回りに立ってみると、なんとなく拡張現実感が味わえますね。でも、「君の名は。」はまだです。このあたりもキャッチアップしていきたいところです。

 さて。

2016年のベストゲームに推したい、待望作登場

 2016年中のリリースが予定されており、大爆発のようなダウンロード数を期待できるのが、任天堂の「Super Mario Run」。

 2016年9月のiPhone 7発表会ではiPhone本体以上のサプライズとスタンディングを会場から獲得し、AppleのTim Cook CEOが京都で任天堂を訪ねるなど、リリースを前に、気運が高まっています。 米国市場では、Appleと任天堂は、いずれも親が、好ましいコンテンツを子供させる前提で提供しやすいハードウェアとして、似たようなポジションにあります。

 個人的には、Apple TVで任天堂のファミコンタイトルがプレーできればいいのに、と常々思っていたので、この2社の連携は非常に利にかなっているし、「3年遅い」とすら感じています。今後のリリースにも期待しています。

 が、2016年ベストゲームに推したいのは、Super Mario Runではありません。個人的に昨年から待っていた待望のiPhone向けゲームがリリースされました。それが「Mini Metro」です。

iOS版は600円、Android版は580円です

 すでにSteam上で25万本のセールスを記録し、Mac App Storeで先行配信されてきたこのタイトルにモバイル版が登場。iPhone/iPad、Android向けに配信がスタートしました(iTunesはこちら、Google Playはこちら)。

 PCではマウスやトラックパッドを使ってプレーしてきましたが、タッチディスプレイのモバイルデバイスでプレーしてみると、最初からスマホ・タブレットでのリリースを意識しながらプロジェクトを進めてきたとしか思えないほど、ゲーム体験が快適になりました。 このゲームは、ちょっとでも交通に興味がある人はドハマリする、非常に中毒性の高いゲームです。

内容自体は決してすごく難しいモノではありませんのでぜひ

超シンプルな、地下鉄デザインゲーム

 「Mini Metro」は、名前の通り、地下鉄の路線をデザインするゲームです。

 ○、△、□、☆といったマップ上に現れる記号は駅で、行き先を示す人が待ち始めます。駅を路線で繋いで電車を走らせて人を運んでいくゲームです。路線の数や電車の先頭車両、後続車両、川を渡るトンネルや橋は限られており、毎週日曜日が終わるごとに追加されます。

利用できる設備が増えていきます

 待ち時間が長すぎると、運行停止になってしまい、ゲームオーバーです。ステージにはクリア条件は設定されておらず、エンドレス。ただしロックされているステージを解除するには、前のステージでの500人の実績が必要になります。

 ヘッドフォンをかけると、アンビエントな音楽に包み込まれながらのプレーに。

 駅の出現や待ち始めた乗客の登場に、シンプルな音が打ち込まれていきます。ステージで時間が経過すると、乗客はひっきりなしに登場し、ドラムンベースとは言いませんが、激しくシンバルが打ち鳴らされます。

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