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ソニーモバイル「Xperia XZ」へとつながるZシリーズ誕生の裏側【倶楽部】

2016年10月19日 18時00分更新

文● ちゅーやん

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 どうも。ちゅーやんです。
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 ご存じの方も多いかもしれませんが、本日19日にドコモの新製品発表会がありました。本連載ではASCII倶楽部に掲載された記事を紹介しています。そこで本日は今週16日に公開された「ソニーモバイル『Xperia XZ』へとつながるZシリーズ誕生の裏側」から無料公開部分を引用して紹介いたします。


 ハイエンド製品を中心としたXperiaシリーズの展開でスマートフォン市場の一角を担うソニーモバイル。

 同社は一度は単独で事業展開を図りながらも、その後、エリクソンと協業し約10年間事業を行ないました。2012年からは再びソニー単独としてスマートフォン市場に新たな風を吹き込んでいます。

 日本市場とグローバル市場の関係、「Xperia Z」シリーズの誕生など、新生ソニーのスマートフォンの動きを振り返ります。

ソニー・エリクソンからソニーへ、スマホシフトで反撃に出る

 ソニーの携帯電話事業は1989年に日本で発売した「CP-201」を皮切りに、1990年代は国内外で数多くのスタイリッシュな製品を次々とリリースしました。

 しかし、2000年に入ると競争は激化。当時ノキア、モトローラとシェアを争っていたエリクソンも同じ悩みを抱えており、両者は提携を発表。2001年10月1日に ソニー、エリクソンの合併会社である「ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ」(ソニー・エリクソン)が誕生しました。

 その後はウォークマン携帯やサイバーショット携帯などヒット商品を生み出しますが、巨人ノキア一強時代に対抗となる製品を生み出すことはできず、後から追いかけてきたサムスンにも販売数で追い抜かれてしまいます。

 ガートナーによると、ソニー・エリクソンの携帯電話販売数は2007年が8.8%で4位、2008年が7.6%で5位、2009年は4.5%で5位。そして、2010年にはアップルに抜かれ2.6%で6位と、販売台数とシェアは毎年下落する一方でした。

 エリクソンは端末事業の好転の見込みがないと決断、一方のソニーはゲームや映画などコンテンツと端末ビジネスの融合のためには単独で事業を行なったほうが得策と判断し、2011年11月に両者は合弁を解消。エリクソンの出資分をソニーが買い取ることに合意しました。

 合弁解消後の会社名は、ソニーモバイルコミュニケーションズとなり、ソニーブランドの端末が復活することになりました。

 新生ソニーとして最初のスマートフォンは、2012年1月のCES 2012でお披露目された「Xperia ion」でした。スペックはSnapdragon S3(1.5GHz、デュアルコア)、4.55型HD解像度(720×1280ドット)ディスプレー、1200万画素背面カメラなど。OSはAndroid 2.3でしたが、ほどなく4.1へアップグレードもされ、当時の他社のハイエンドモデルと並ぶソニーのフラグシップモデルとなりました。

 通信方式は3G版とLTE版が用意され、LTEの展開が急速に進むアメリカ市場にはLTE版が投入される一方、日本市場への投入は行なわれませんでした。

CES 2012で発表されたXperia ion。会場展示のモデルはソニーロゴはまだ無く、Xperiaロゴがついていた

 日本向けには2012年2月に「Xperia NX (SO-02D)」が、3月に「Xperia acro HD(SO-03D、IS12S)」が発表されます。しかし、この2モデルはまだソニー・エリクソンブランドでの登場でした。

 なお、両モデルはが意外市場ではそれぞれ「Xperia S」「Xperia acro S」の製品名で販売されました。ソニー・エリクソン時代は日本と海外は同一モデル名で、日本向けのみにキャリア型番が付く、という方式でしたが、ソニーに戻ってからは日本では別名を名乗る方式に変わりました。

 これは日本向け製品にはワンセグやおサイフ、防水などの機能を搭載したことや、グローバルと日本市場の消費者の嗜好を考えた結果、別のモデル名を付与することにしたのでしょう。

 2012年8月には日本で「Xperia GX(SO-04D)」を発表しますが、おサイフ機能を搭載しながらワンセグ、赤外線、防水と言う日本市場で必須とも言える機能を省いたことは議論を呼びました。

 本製品は日本向けのXperiaとして初めてLTEに対応。本体の厚みは10.5ミリと薄型かつ高速通信対応を売りにしたモデルでしたが、当時のグローバルモデルとほぼ共通の仕様では、日本への投入が難しいことを考えさせられた製品でした。

 日本向けには11月に「Xperia AX(SO-01E)」と「Xperia VL(SOL21)」を発表。ベースはグローバルの「Xperia V」となりますが、デザインは若干変えており日本人の好みに合わせたデザインレベルのカスタマイズも行なわれていました。

 また、2キャリアで別のモデル名にするなど、グローバルでの同一モデルの展開、という状況ではありませんでした。

 グローバルでは「Xperia go」「Xperia tipo」「Xperia miro」とミドルレンジからエントリー向けの低価格モデルも複数展開していました。

 いずれもCPUはSnapdragon S1など、ディスプレーの解像度はHVGA(320×480ドット)、カメラは5メガピクセルなどで、100ユーロ台という安価な設定によりプリペイド市場などでも人気となりました。

多数のモデルを一気に投入、ソニーブランドの浸透を図る

 2012年はグローバルでスマートフォン約20モデルを出し、新生ソニーは強気で市場へ攻め入りました。

 販売台数は3139万台でシェアは1.8%。すでに前年の2011年には3260万台でシェア1.8%、順位はノキア、サムスン、アップル、LG、ZTE、RIM、HTC、ファーウェイ、モトローラの後となる10位まで後退していましたが、販売数の落ち込みはマイナス121万台と、ようやく下げ止まりの兆しが見えました。

Zシリーズの誕生で、市場の話題を一気に掴む

 2013年に入り、ソニーはモデル名の整理・統合を行ないます。それまでニックネーム的なモデル名だった「acro」などを廃止、アルファベット1文字を基本とし、派生モデルは2文字としました。

 また、基本的にグローバルと日本では同じ型番で製品が投入されることになりました。その最初のモデルとなる「Xperia Z」は2013年1月に発表。アルファベット最後の文字の「Z」を冠するこのモデルは、ソニーが全力を注いだ究極のモデルと言う位置づけで、iPhoneをもライバルとしたフラグシップモデルだったわけです。


 続きはASCII倶楽部に掲載されている「ソニーモバイル『Xperia XZ』へとつながるZシリーズ誕生の裏側」でお楽しみくださいませ。

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