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各種バイタルデータを遠隔医療に活用

オプティムとオムロンが提携、ヘルスケアのIoT化着々と

2016年10月17日 06時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

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 オプティムは10月13日、IoTプラットフォーム「OPTiM Cloud IoT OS」が、オムロンヘルスケアの「OMRON connect」対応機器と連携すると発表した。ヘルスケア機器から収集される各種バイタルデータをAIで分析し、遠隔医療や予防医療に活かす考え。

 日本では現在、高齢化が進み、さらなる医療費の増加が予測されている。同時に医師不足や地域による医師数の格差、医師の診療科目の偏りも顕在化しており、ひとりひとりに行き届く医療サービスのためには、遠隔医療や予防医療が必要で、そのためにITが不可欠となっている。

 IT医療を実現するためには「クラウドシステム」「ヘルスケア(医療)デバイス」「医師」の連携が必要だ。そこで2016年3月には、リアルタイムに医師と患者をつなぎ、遠隔での医療サービスを可能とする遠隔医療・健康相談サービス「ポケットドクター」を提供している。

 そして今回、「OMRON connect」に対応したヘルスケア機器と連携。同機器が収集する各種バイタルデータを「OPTiM Cloud IoT OS」上で管理し、「ポケットドクター」と連携させることで、医師が各種バイタルデータを参照しながら、より的確な遠隔医療を実施できるようになるという。

オムロンのヘルスケア機器で収集したバイタルデータを、ポケットドクターと連携させ、より的確な遠隔医療を実施

 さらに「OPTiM Cloud IoT OS」上に収集されたデータをAIを用いて分析することで、病気の予兆を警告としてユーザーへ促すといったように、遠隔医療や予防医療の発展に貢献できるとしている。

「OPTiM Cloud IoT OS」上に収集されたデータをAIを用いて分析することで、病気の予兆を警告

 なお、「OMRON connect」対応機器第1弾は、11月に発売予定の通信機能付き血圧計となる。その後も活動量計や体重体組成計など順次追加していく予定。

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