このページの本文へ

魅惑のXperia周辺機器 第22回

鮮烈な色のハイレゾヘッドフォン「h.ear on(MDR-100A)」:Xperia周辺機器

2016年10月09日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 オーディオのトレンドはすっかりハイレゾ(ハイレゾリューション・オーディオ)になりました。CD音質を上回るハイレゾ音源が聴けるとなると、それに対応したヘッドフォンもどんどん増加。当初は選択肢も少なかったのですが、最近はハイレゾ対応ヘッドフォンもバリエーション豊かになりました。

 ソニーのヘッドフォン「h.ear」シリーズは、ヘッドバンドタイプ「h.ear on」、インナーイヤータイプ「h.ear in」それぞれに、深みのある色合いから鮮やかなものまで中間的な色相の5色のモデルを展開しています。

 せっかくXperiaでハイレゾが聴けるなら自分好みのカラーにしてみたい。ということで、ヘッドフォンタイプの「h.ear on(MDR-100A)」の“シナバーレッド”モデルを使ってみましょう。

 このシリーズは、パッケージのヘッドフォンの画像が中身と同じカラーで印刷されています。中の化粧箱も同じカラーという凝りようで、すべてがシナバーレッド。まぶしいです。

 「h.ear on(MDR-100A)」はその鮮烈なカラーに目が行きがちですが、れっきとしたハイレゾ音源対応ヘッドフォンです。振動板のハイコンプライアンス化と軽量のCCAWボイスコイルを組み合わせ、レスポンスの早い低域から高域までを幅広く再現。結果として、数値上では5~60000Hzという周波数帯域の再生に対応しています。

 大口径直径40mmのHD(HighDefinition)ドライバーユニットは、振動板のドーム部にチタン薄膜をコーティングを施し、ドームの剛性をアップすることで不要な振動を抑えてクリアーな中高音を再生。

 ハウジングは密閉型になっており、上部に通気孔を設けて振動板の動作を最適化することで、低域のリズムを正確に再現します。付け心地もかなり良好。低反発ウレタンフォームを立体的に縫製したイヤーパッドとイヤーパッドが内側に倒れ込む構造になっているため、耳全体を覆うイヤーパッドの当たりが優しく、長時間聴いていても聴き疲れしないのはいいところです。

 フィット感もよく中からの音漏れもないし、外からの音もかなりシャットアウトしてくれるのでしっかりと音楽の世界に没入できます。

 ハウジング部分は交互に折りたたむことができるので、コンパクトに持ち運べます。付属のポーチもしっかり同じカラー(シナバーレッド)です。ヘッドフォンの可動部には複数のシリコンリングが仕込んであり、軋んだりカタカタという音もありません。

 ヘッドフォンからのケーブルは肩出しタイプの脱着式で、ヘッドフォンケーブル(1.2m)とマイク/リモコン付きのヘッドフォンケーブル(1.2m)の2本が付属。使い分けもできます。もっと音質にこだわりたい、という場合には別売りのヘッドフォンケーブルも利用できる汎用性の高さも魅力です。

 ケーブルのカラーリングももちろん同系色。単にオーディオプレーヤーで利用するなら通常のケーブルで充分ですが、Xperiaで利用するならマイク/リモコン付きのヘッドフォンケーブルを利用しましょう。こちらにはケーブルの途中にマルチファンクションボタンのついたユニットが付いており、そのちょうど裏側にマイク穴があります。

 マルチファンクションボタンはスマートフォンとつなぐとハンズフリー通話ができたり、音楽を聴く際の再生や一時停止、送り戻しといった操作ができます。Androidアプリ「SmartKey」をインストールすると、音量の上げ下げや着信拒否、音声検索といったカスタマイズが可能です。

 「SmartKey」アプリの設定には“ミュージック”“通話”“保留”の3項目があり、ボタンを1回、2回、3回押したときにどういった動作(再生/一時停止やトラック、応答/通話終了や音量やミュート)をさせるかを自分好みに設定できます。音楽を聴きながら、Xperiaを手元でササっと操作できる便利さはなかなかのものです。

 「h.ear on(MDR-100A)」はいい音が聴けるということはもちろん、デザインとカラーリングにこだわっているところも特徴です。よく見るとハンガーとハウジングを一体化していたり、ヘッドバンドからイヤーパッドまでひとつの塊のような形状だったり、ネジ位置が見えないようになっていたりします。

 いつもならデカデカと入るSONYロゴもなく、ヘッドバンド部に同色エンボスでひっそりとSONYロゴを入れるほどの気の使いようです。本体からヘッドフォンケーブルまでそれぞれ素材の違うパーツを同じ色味にするのは、想像よりも大変なことだと思います。

 カラーバリエーションはシナバーレッド以外に、ビリジアンブルー、 チャコールブラック、ライムイエロー、ボルドーピンクの全5色です。シナバーレッドとライムイエローは鮮烈なカラーリングなのでひときわ目立ちます。対して、ビリジアンブルーとボルドーピンクは少し落ち着いたシックなカラーリングで、定番カラーとしてチャコールブラックを用意。それぞれに個性があります。

 ちなみにシナバーレッドの「h.ear on(MDR-100A)」を、オレンジの「Xperia Z3 Compact」と組み合わせてみると、これまた絶妙なまでにカラーがマッチングしていました。オーディオプレーヤーだけにヘッドフォンを使うのはもったいないので、Xperiaと共用して使うのがベストです。しかも、どのカラーリングもかなりのインパクトがあります。外出先で使えば注目を浴びることは間違いありません。

■Amazon.co.jpで購入

■関連サイト

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン