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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第42回

FN P90をリファインした14丁しかないエアガンがカッコ良すぎ

2016年09月02日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

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架空設定が萌える!

 P90から大きく変わっているのはグリップ。銃の真ん中に開いている穴に親指を突っ込んで握るのですが、普通の銃に比べるとものすごく寝た状態になっています。うまく言えないですが、普通がコップを持つ感じだとしたら、握手をする感じでしょうか。たなかさんはちょっと握りにくいと感じたそうで、まずはそのグリップの角度を立てて、普通の銃に近づけたとのことです。形も普通っぽくなってますね。

 また。グリップが起きたぶん全高が高くなってしまうので、バレルの上部に付いているダットサイトの位置を低くし、それに合わせてストックの上部を削って頬付け位置も下げられています。

上がP90_AD、下が元になったP90。グリップの形がだいぶ異なっています

 P90の実銃にはストック前方の下部に穴があり、撃つとそこから真下に向かって排莢されます。つまり、足元に空薬莢がバラバラと撒き散らされるということで、構え方によっては太股に当たりかねないし、室内では踏んづけて転びかねません。なんでそんな風にしたのかなぁ。空薬莢を受け止める布製のカートキャッチャーがあるらしいのですが、なんか見栄えが悪そうで、せっかく近未来的なデザインをしているのにもったいない限りですよね。

 それなら箱を付ければいいじゃないということで、P90_ADではストック下部に排莢箱が付けられました。マイナスモールドの入った穴から中が確認できるので、一番上の穴まで空薬莢が溜まったらロックを外してカバーを開き、ザッと捨てるという運用方法を想定しているとのこと。エアガンなので実際に空薬莢が溜まるわけではないのですが、こういう架空の運用方法のような妄想は大好物です。なにより見た目がカッコいい!

 そしてここにはバッテリーが内蔵されています。バッテリーは元々ストック上部にあったのですが、前述のとおりえぐったデザインにしたため、ここに移動したとのこと。ロックを外すだけで大きく開くので交換もしやすいし、バッテリーと空薬莢という、エアガンと実銃それぞれにしか存在しない物が結びつけられているあたり、素晴らしいアイデアですよね。

 ストックの中にはP90と同様にエアガンの要であるメカボックスを内蔵。肩に当たる部分のプレートを外すとアクセスが可能です。

ストック下部にはオリジナル設定の排莢箱。バッテリーが入ります

ストック部分にメカボックスVer.6(P90用)を内蔵

 銃の上部にある半透明な部分は取り外し可能なマガジン。5.7×28mm弾のダミーカートリッジが並んでいます。これはP90そのままで、ここにBB弾が入ります。普通の銃ではマガジンは下から差し込むことが多く、これもP90のデザインの特徴のひとつです。

ダミーカートリッジが並ぶマガジン。BB弾はここに入ります

 バレル上部にあるのは光学系装置を内蔵する部分。ここはボディーとは反対にカッチリとした直線的なデザインで、その対比が気持ちいいぃ! こういうバランス、大好きなんです。

 上に入っているのはダットサイト。元のエアガンの物がそのまま移植されていて、上下左右の調整も可能です。

 そして注目はバレルのすぐ上の部分。ここに組み込まれている物に見覚えのある方も多いと思います。そうGoProです。組み込まれているのはダミーパーツですが、GoProを買って組み込むとガンカメラになるのです。

 『アップルシード』の作者である士郎正宗氏の作品『ドミニオン コンフリクト編』に「セブロMN-23」という銃が出てくるのですが、その設定に「セフティオフと同時にビデオカメラが作動、被射界を記録する」というのがあり、いつか実際に動作するガンカメラを作ってみたかったそうです。

 ワタシも30年ほど前の学生時代に『ブラックマジック』を読んで以来の士郎正宗ファンなのですが、ドミニオンも同時期の作品。コンフリクト編でさえ単行本が出たのは20年ぐらい前のことで、そのころのビデオカメラはまだDV方式が出たばかりです。まさかこんなに小さくなるとは思ってもみませんでした。

 P90_ADではセフティとの連動機能はないので、GoProの上面にあるスイッチを押して録画します。側面にも開口部を設けてあるので、充電やmicroSDカードの交換などをするときも、GoProを装着したまま行なえます。

バレル上部にダットサイトとガンカメラを装備

ダットサイトは実際に使えます

銃口のすぐ上にはダミーのガンカメラ。GoProを組み込むことが可能です

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