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柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第89回

飲んだウイスキーを記録する専用SNSアプリ「HIDEOUT CLUB」を徹底解説

2016年09月01日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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 「HIDEOUT CLUB」は、バーで飲んだウイスキーを記録し、同好の士とコミュニケーションできる専用アプリだ。簡単に飲んだウイスキーの記録を取ることができるモルト好きバーホッパー御用達アプリ。マイデータベースとしての利用のほか、同じマニアが飲んでいる酒をタイムラインでチェックすることも可能。今回は、お酒好きの中でもウイスキー好き、しかもハイボールとかではなくストレートやロックで楽しむ人向けのニッチな神アプリ「HIDEOUT CLUB」の使い方を紹介する。

一期一会のウイスキーを飲むときは、記録に残しておきたい

飲んだウイスキーを記録するマニア待望のアプリ

 筆者は重度のバーホッパーで、収入の多くをウイスキーにつぎ込んでいる。そもそもウイスキーを朝まで飲むために、朝出勤する必要のないライターになったほど大好きなのだ。日々、各地のバーを巡っているのだが、飲んだボトルの記録が悩みどころだった。

 ウイスキーは普通に販売されている「オフィシャル」もの以外にも、限定品だったり、瓶詰め業者が独自に販売している「ボトラーズ」などがある。長年バーに通ってオフィシャルを飲み尽くすと、限定品に流れるのはどの業界のマニアでも同じだろう。

 限定品の中には、1樽分だけ、100~300本しか販売されないものも多い。東京のバーに流通するのはさらにその一部だ。そのため、一期一会のボトルも多い。ある日に飲んだウイスキーが翌週残っているとは限らないのだ。作り手の元にさえ同じ在庫がないのだから、なくなればそれまで。それを毎日5杯も10杯も飲んでいるのだが、せっかくなので忘れたくない。若い頃は記憶がフレッシュなので、飲んだ酒はすべて覚えていたが、長年毎日深酒をしていれば記憶力にも影響が出てくる。

 そこで筆者はおいしかったウイスキーは撮影し、可能な限りメモをして、自分のフェイスブックに投稿するようにしている。何かあれば、「第75回 iPhoneでFacebookの過去の投稿を検索できる「Search For Posts」を徹底解説」を利用して検索する。

 ワインであれば「第33回 iPhoneでワインの情報がわかる「WineIt!」を徹底解説」という神アプリがあるが、ウイスキーで出ないかなと期待していたら、今年2月にリリースされ、すぐにインストールした。早速使い方を紹介しよう。

まずはアカウントを作成しよう。登録しないでも使えるが、長く使うなら端末を変更しても使い続けられるように登録した方がいい

フェイスブックアカウントでログインしたため、アイコンや名前が自動的に設定されている

「設定」の「プロフィール」で、アイコン画像を変更したり、職業や出没地域を設定する

ウイスキーの正確な名称がキーワード検索で手軽に見つかるのが○

 早速、飲んだウイスキーを登録してみよう。画面下の「記録する」ボタンをタップし、登録画面を開いたら、画像を指定したり情報を入力する。アプリの撮影機能では大きなシャッター音がしてしまうので、バーのカウンターでは御法度。「第28回 iPhoneで静音撮影も可能なカメラアプリ「OneCam」を徹底解説」などの静音カメラであらかじめ撮影して、アルバムから読み込むことをお勧めする。

 アルバムから読み込む際に、古いアルバムがデフォルトで開くのでびっくりするかもしれない。画面上部のアルバム名をタップし、「すべての写真」に変更すればいい。ここは使いづらいので修正するか、アルバム名を記憶してほしいところだ。

 続いて、ウイスキー名を入力する。筆者的にはここがポイント。オフィシャルはともかく、ボトラーズは非常に文字数が多い。蒸留所に加えて、ボトラー名まで入るためだ。できれば、樽番号や英字表記も併記したい。そんな時に便利なのが検索機能。ウイスキー名の一部を検索するだけで、候補が一覧表示され、タップするだけで入力できるのだ。とは言え、検索にもコツがある。オフィシャルのウイスキー名だけを入れると膨大な結果がヒットしてしまうので、そのボトルを絞り込めるキーワードもAnd検索するといい。レアなボトルであれば原酒名と熟成年数だけでもなんとかなる。

 次に点数を付ける。あまり筆者は点数でジャッジしないので活用はしていないが、10点満点となっており0.1点刻みで指定できる。ゲージを動かすだけのシンプル操作はいいのだが、0.1単位の細かい調整がしにくい。iPhoneであれば、画面下にドラムのような選択肢が表示される「ピッカー」を利用した方がいいのではないだろうか。

 もちろん、コメントを自由に入力することができる。存分に記載しよう。書いているときは記憶があるので自明のことも、忘れてしまうこともある。できるだけ詳しく書いておくと後で便利。メモを手抜きして後悔したことが何度もあるので、お勧めしておきたい。

 後は、飲んだ場所や同行者を指定し、「お気に入り」と「プライベートモード」のオンオフをチェックしたら「記録する」をタップする。データがアップロードされれば投稿完了だ。

「記録する」を開き、「写真を追加する」をタップする

「写真」へのアクセスを許可する

写真を選択する

ウイスキー名の一部で検索する

タップするだけで、完全な名称を入力できるのが手軽。初めてのウイスキーの場合は登録することになる

ゲージを左右に動かして10点満点で評価を付ける

コメントを記入する。できるだけ詳しく書くことをお勧めする

バーも登録できる。こちらもキーワード検索が可能

「お気に入りに追加」「プライベートモード」などのオンオフをチェックしたら「記録する」をタップする

投稿完了

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