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食事の予約もマップから。

iOS 10ではiPhoneの「マップ」が大幅に進化

2016年08月20日 15時00分更新

文● 貝塚/ASCII.jp編集部

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iOS 10でマップが大幅進化

 例年通りなら、アップルは9月の初旬にも発表会を開催し、新型のiPhoneなどを発表する見込みです。毎年、iPhoneの発表にともなって新しいiOSがリリースされる(あるいは、リリース日が発表される)のがお約束。

 新型のiPhoneについては、まだアップルからの公式のコメントや情報は現時点でゼロですが、次期iOSとなる「iOS 10」については、アップルがいくつかの新機能を公開しています。

 メッセージに次いで、大幅な進化が予想されるのがプリインストールアプリの「マップ」です。

 このマップアプリといえば、初搭載はiOS 6のリリース時。それまでの「Google Map」から、アップルが開発した純正のマップアプリとして、iPhoneにプリインストールされるようになりました。当初はまだ完成度が高くなく、不完全な出来で随分と話題になりました。JR青梅線の昭島付近に「パチンコガンダム駅」という駅名があることになっている……とSNSなどで騒がれたのを記憶している方も多いのではないでしょうか。

 本稿では、iOS 10のマップに搭載される新機能を抜粋して紹介したいと思います。

レストランの予約が可能に!

 マップからレストランの予約が可能に。これまで同様のアクションをしようと思うと、マップで現在地から近いレストランを物色し、ブラウザーで店舗を検索し、電話番号を調べて予約するか、「食べログ」など外部サイトの予約フォームを利用して予約するか……という手間がありました。

 マップアプリから直接の予約が可能になれば、手間も随分と減りますね。使用詳細は現時点では不明ですが、「OpenTableなどのアプリケーションを通じた」とあるため、外部サービスのアカウントをあらかじめ紐付けておいて、利用するかたちになるのかもしれません。

 ユーザーの「いきそうな場所と最短経路」を提案してくれるようになるそう。スクリーンショットから読み取れる情報としては、「20 min to work」とあるため、このサンプルでマップを開いている地点から20分程度で職場にたどり着ける、ということになると思います。おそらく、オーナーの情報として登録されている職場の住所とを自動的に照会して提案しているのでしょう。また、「ナンシーと昼食」とあり、時刻と店舗名の表示があります。カレンダーやリマインダーに登録しておいた情報と照会していることが予測できます。

カーナビ並の機能を搭載

 近くのガソリンスタンドやレストラン、コーヒーショップをチェックしてくれる機能を搭載。さらに立ち寄ることでかかる所要時間も算出してくれるように。多くのカーナビには同様の機能が搭載されていますが、iPhoneをカーナビ代わりに利用する場合も、従来より便利に利用できそうですね。

ついに日本でも乗り換え案内に対応

 こちらは、待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。マップから乗り換え検索や運賃の比較ができるようになります。地下鉄駅や路線、連絡通路も地図上に表示されるとのことで、電車を使っての移動の効率がアップしそうです。海外の一部では、マップアプリはすでに乗り換え案内に対応していましたが、iOS 10にしてようやく日本の乗り換え案内にも対応することになります。

 複数の新機能を搭載することで、純正のマップアプリは、総合的なナビゲーションアプリに生まれ変わると言えそうです。

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