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Core i5搭載で世界初のファンレス仕様!

Surfaceより静かに使えるビジネス向け2in1タブレット Acer「Switch Alpha 12」をチェック

2016年08月19日 12時00分更新

文● 平澤寿康 ●編集 ジサトラアキラ

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 日本エイサーから、キーボード着脱型2in1タブレット「Switch Alpha 12」が登場。2in1タブレットの人気製品、Surfaceシリーズを強く意識した製品となっているが、Core i5-6200U搭載ながらファンレス仕様を実現するなど、Surfaceにはない特徴を備え差別化を図っている。

独自冷却機構を採用しCore i5搭載でファンレス仕様を実現

 これまで、ファンレス仕様の2in1タブレットは多数登場しているが、それらは省電力・低発熱CPUのCore m搭載が基本。Core mは、Officeアプリなど一般的なビジネスアプリの利用やウェブアクセス、動画再生といった比較的動作の軽い用途では必要十分な性能を発揮する反面、画像処理などパワーが必要となる用途では動作の重さが気になる場面も多くなる。

 動作の重い用途にも活用するには、高い処理能力を発揮するCore i5/i7搭載製品を選択したくなるが、Core mに対しCore iは発熱が多くなるため、これまでCore i搭載2in1タブレットではファンレス仕様の製品は存在しなかった。その常識を覆したのが、このSwitch Alpha 12だ。

 Switch Alpha 12は、CPUに第6世代CoreプロセッサのCore i5-6200Uを搭載しながら、独自の冷却機構を搭載することで世界初となるファンレス仕様を実現している。その独自冷却機構は「Acer LiquidLoop」というもの。ヒートパイプと、特殊な冷却液を内蔵するループ状のパイプなどを利用し、ファンや冷却液循環用ポンプなどの駆動部を使わず安定したCPUの冷却を可能にしている。

Acer LiquidLoop解説図。メーカー公式サイトより抜粋

 実際に、ベンチマークテストなど動作の重いアプリを長時間実行しつつCPU動作クロックの推移をチェックしてみたが、大きく動作クロックが低下することもなく、十分安定して動作することを確認した。高負荷時には背面が全体的にやや高温となるものの、それはボディー全体を利用してうまく放熱できている証拠でもある。

 そして、稼働部がないことで、常に無音動作となる。空冷ファン搭載2in1タブレットでは、高負荷時の騒音が気になる場面もあるが、Switch Alpha 12ではそういったことは一切なく、ちょっとした騒音が気になる場所でも気にせず利用できるだろう。

アスペクト比3:2の12インチ液晶搭載で作業効率に優れる

 搭載する液晶は、表示解像度が2160×1440ドットの12型パネルを採用している。アスペクト比が3:2となっているため、一般的な16:9液晶に比べて縦の領域が広い。文書ファイルなどの編集作業がやりやすく、電子書籍の閲覧性にも優れる。また、広視野角のIPSパネルを採用しており、どの角度からも優れた視認性を確保。発色性能もこのクラスの2in1タブレットとして標準的で、デジカメ写真も十分鮮やかに表示できる。

 2in1タブレットのため、液晶表面には10点マルチタッチ対応のタッチパネルを搭載するとともに、標準で「Acer アクティブペン」が付属し、ペン入力にも対応。アクティブペンは256段階の筆圧検知に対応し、ペン先への追従性も十分に高速で、安定して繊細なペン入力が行える。ペン先が細く、画面とペンとの摩擦も心地よく、メモを取るだけでなく、画を描くといったクリエイティブな用途にも十分使えそうだと感じた。

 また、ペン先を画面に近づけてペンのボタンをダブルクリックすることで、OneNoteや付箋機能などのアプリを簡単に起動できるランチャー「Acer Hover Access」も搭載し、ペンの利便性を高める工夫も嬉しい部分。

 加えて、このアクティブペンはWindows 10 Anniversary Updateで対応となった「Windows Ink」にも対応している。現時点では、Switch Alpha 12はAnniversary Updateを施した状態で出荷されされないが、購入後にアップデートすることで、Windows 10の最新ペン機能をすぐに利用可能となる点も魅力だ。

ストロークの深いキーボードは快適な入力が可能

 付属のキーボードはマグネットを利用した着脱式で、液晶保護カバーにもなる、2in1タブレット用キーボードとして標準的なものだ。キーはアイソレーションタイプの物理キーを採用し、カバー型ながら1.4mmと深いストロークとしっかりとしたクリック感で、打鍵感はかなり優れる。主要キーは横19mmとフルピッチを確保しているので、タッチタイプも余裕だ。キーボード後部をマグネットで液晶面に装着することで、キーボード面のチルト角度の調節も可能。全体的な剛性がやや低く、キー入力ににキーボード面のたわみを感じることはある点はカバー型の宿命ではあるが、このクラスのカバー型キーボードとしては十分に扱いやすい部類だと感じる。

 本体後部には、U字フレーム型のキックスタンドを備える。このキックスタンドは、液晶面を最大165度と深い角度まで支えられるとともに、角度も無段階に調節できる。キーボードを使って入力作業を行う場合でも、好みの角度を自在に調整でき、作業効率を落とすことがない。キックスタンドは強度に優れ安定して本体を支えられるため、膝に置いて使うことも不可能ではないが、基本的には安定したデスクで使いたいところだ。

スペックも充実し、ビジネス用途で軽快に利用できる

 ファンレスでCore i5-6200Uを搭載する点が特徴ではあるが、その他のスペックもなかなかの充実ぶり。今回は上位モデルの「SA5-271P-A58U/S」を取り上げているが、メモリーは標準で8GBと必要十分な容量で、内蔵ストレージも256GB SSD搭載と、大容量データも余裕で保存できる。無線機能は、802.11a/b/g/n/ac準拠無線LANとBluetooth 4.0を搭載。3G/LTE通信機能は備えないが、こちらも必要十分だろう。この他、リア500万画素、フロント200万画素のカメラを搭載し、照度センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、電子コンパスなどセンサー類も豊富。

 側面ポートは、標準サイズのUSB 3.0ポートと、USB Type-Cポート採用のUSB 3.1 Gen1をそれぞれ1ポートずつ備える。充電には専用のACアダプターを利用し、USB Type-Cポート経由ではなく専用コネクターを備えるため、充電中もすべてのUSBポートを利用可能。映像出力端子がない点は、ビジネス利用時にやや問題になる可能性があるが、オプションでUSB Type-Cポートに接続して利用する映像出力変換ケーブルを利用すれば、映像出力も可能となる。

 その他の特徴としては、液晶面上部にステレオスピーカーを備える点がある。画面を開いた状態でスピーカーが前方を向き、包み込むようなサウンドが再生される。音量や音質もこのクラスのタブレットとして十分に優れるという印象で、動画鑑賞もかなりの迫力だ。

 ボディはアルミニウム素材を採用し、ヘアライン処理が施されているので質感に優れる。加えて、強度も申し分ない。本体をひねってみてもたわむことはなく、これならカバンなどに入れて持ち運ぶ場合でも安心だろう。

 なお、本体重量はタブレット本体単体で約900g、専用キーボード装着時で約1250g。直接的な競合製品となるSurface Pro 4に比べるとやや重く、携帯性はやや劣る印象。また、バッテリー駆動時間も約8時間と、必要十分ではあるがSurface Pro 4より短い。このあたりは少々残念な部分ではあるが、全体的にはSurface対抗としてうまくまとめられいるという印象だ。

 法人向けモデルということで、一般ユーザー向けには現時点では販売されていないが、この完成度なら一般向けとしても十分な魅力を備えていると感じるので、可能なら、一般向けの販売も行なってもらいたい。

Acer「Switch Alpha 12」の主なスペック
液晶ディスプレー 12型IPS(10点マルチタッチ)
画面解像度 2160×1440ドット
サイズ 約292.1(W)×201.4(D)×15.85(H)mm(キーボードドック接続時)
重量 約1.25kg(キーボードドック接続時)
CPU Core i5-6200U(2.3GHz/最大2.8GHz)
メモリー LPDDR3-1866MHz SDRAM 4GB or 8GB
ストレージ SSD 128GB or 256GB
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac
OS Windows 10 Pro 64ビット
インターフェース USB3.0×1、USB Type-C×1(USB3.1 Gen 1、最大5Gbps)、microSDカードリーダーなど

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