このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

最新パーツ性能チェック 第199回

安価なのにMarvellコンのSSD、Kingston「SSDNow UV400」を試す

2016年08月20日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「SSDNow UV400」の480GBモデル
「SUV400S37/480G」はコスパ優秀

 Marvell製コントローラー「88SS1074」に、DRAMキャッシュの搭載や高級感ある金属筐体。そしてキャッシュあふれはあるものの、十分なパフォーマンスを発揮した「SSDNow UV400」シリーズの480G「SUV400S37/480G」。

 秋葉原の最安価格も1万2380円(サハロフ佐藤のアキバ定点観測 8月13日調査分調べ)と、なかなか魅力的になっている。

 DRAMキャッシュレスやNANDフラッシュメモリーへのアクセスチャンネル数が“2”のコントローラーを採用するエントリーSSDが増えているなか、「SUV400S37/480G」はパフォーマンスも価格面も優秀と言えるだろう。

コストパフォーマンス優秀と言える480Gモデルの「SUV400S37/480G」

 なお、今回は売れ筋容量となっている240GBモデルの「SUV400S37/240G」はテストしていないが、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店が店頭に掲示しているスタッフが試した「CrystalDiskMark 5.1.2」の結果を見るに、480GB「SUV400S37/480G」との大きな違いはランダムリード・ライトのパフォーマンスで、「SUV400S37/240G」は200MB/sec台になるようだ。

パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店にある240GB「SUV400S37/240G」の計測結果

気がつくと巨人メーカー対決に……

 まったく意図していなかったのだが、気がつくと、メモリーモジュール生産メーカーの巨人Kingstonと、フラッシュメモリーの開発も行なっているフラッシュメモリー関連製品の巨人SanDiskのエントリーSSD対決が実現していた。

 SanDiskのエントリーSSD「SSD PLUS」の結果は、「コスト重視のPC自作に狙い目のSanDisk SSD PLUS」を参照してもらいたいが、パフォーマンスは「SUV400S37/480G」が圧勝。その上、「サハロフ佐藤のアキバ定点観測 8月13日調査分」では、最安価格が同じになっている。

 もちろん、PC自作の初心者も知っているだろうSanDiskのネームバリューや、「SSDNow UV400」を上回る175万時間のMTBFといったSanDisk「SSD PLUS(J26/J26C)」の強みもあるわけだが、それ以外にも「SSD PLUS(J26/J26C)」のメリットはある。

 それが消費電力の低さだ。一応、省電力スリープ機能「DevSleep」をサポートしてる点が上げられるが、換装したノートPCで有効になるかは、かなり微妙。

 実際に電源供給をACアダプターに変更し、アイドル時と容量5.89GB(ファイル数145)のデータをコピー(書き込み)した際の消費電力を「Watts up? Pro」で計測した結果は以下の通り。

消費電力 [単位:W](ACアダプターの待機消費電力1.3W)

 SanDisk「SSD PLUS(J26/J26C)」の480GBモデル「SDSSDA-480G-J26」のアイドル時は、ACアダプターの待機消費電力1.3Wから+0.1Wとなった1.4W。コピー時は最大でも3.3Wと、Kingston「SSDNow UV400」の480GBモデル「SUV400S37/480G」を最大1.4W下回っている。

 実際にノートPCに搭載し、バッテリー駆動時間を比較していないので、どの程度、バッテリー駆動時間に影響するか分からないが、ノートPCのSSD換装を考えているユーザーにはSanDisk「SSD PLUS(J26/J26C)」の消費電力の低さは、アドバンテージになるだろう。

【関連サイト】

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中