このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

月刊 格安SIM王 第19回

mineo限定色に防水防塵&おサイフケータイ、キャップレスUSB、ワンセグ搭載!

ドコモとau両対応の日本特化型スマホ「arrows M03」を一足早くレビュー

2016年08月25日 11時00分更新

文● 正田拓也 編集●ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

国内ブランドSIMフリー機で多機能&コスパ最強
あのarrowsが新しくなった

 SIMフリー機の展開が本格的に進んでいる。今や、フツーの人が電車の中でSIMフリーで有名なブランドのスマートフォンを使っているのをよく見かける時代になってきた。そんななか、全部入り機として一世を風靡したarrows M02の後継、「arrows M03」が登場した。

arrows M03はBlack、White、Pinkが一般販売色。写真のGreenはmineo限定カラーだ

 実は筆者、arrowsシリーズは後継機種が出るかどうか心配していた。なぜならSIMフリー機の市場は日を追うごとに激戦具合が激しくなっている。安さだけが取り柄の機種が衰退し、最低限のパフォーマンスを持っている機種がローエンドとなり、ハイエンド機種にもお値打ちものが登場している状況となった。

 そんな情勢で、プロセッサーや液晶仕様だけで比べれば価格競争力が決して強いとは言えないarrowsシリーズの“次”を楽観視するのは難しかった。

 が、そんな心配をよそにarrows M03は登場した。筆者の評価するおサイフケータイやau/ドコモ両対応、防水などはしっかり残っている。これらの機能を評価したユーザーがいて、売上実績や今後の見通しなど、シリーズを続行するほどの条件をクリアしたと思われる。ひとことで言えばarrows M02のような機種が“世間に浸透している”ということだろう。

薄くなったボディーはアルミフレーム。右側には電源ボタンと音量ボタン、下側にはUSBポートとストラップホール

左側にはキャップに覆われたSIMカードスロット、SDカードスロット。上側にはイヤホンジャック

新しくなったSIMフリーarrowsはどこが変わった?

 arrows M03と従来機種のM02はどこが違ってどこが新しくなったのだろうか。実はプロセッサーはどちらもクアルコムのSnapdragon 410と呼ばれるMSM8916。動作クロック1.2GHz、5インチ画面、解像度1280×720ドット……といった基本スペックは変わっていない。防水防塵、おサイフケータイ対応もしかり。ネットワークもauとドコモに対応、つまりmineoではAプランもDプランも利用できる。

 違っているのはスタイリング、カメラの画素数、電池容量、Androidのバージョン、画面の形式などである。

arroes M02(左)と比較。若干のサイズアップと画面位置が変わっている

arroes M02(左)と比較。厚みの違いは少なく見えるが、手に持った際の違いは大きい

 結論から言えば、これだけでも新しいarrows M03を選ぶ価値がある。特にスタイリング面では薄型化し、背面のみガラスのメタルフレームになった。少し前のXperiaやiPhone 4/4S5/5s/SEと同じだが、手に持った際のカッチリとした感触が高級感を演出する。新機種としてはもう少し薄型化してほしいところはあるが、M02と比べると薄さの違いは明らかで、価格帯からすれば十分納得できる。

 そして、日常遣いを始めると違いを感じられるであろう箇所が、USBのキャップレス化。充電スタンドがあるM02と違って充電スタンド非対応になってしまったが、モバイルバッテリー使用時やPCとの連携時など、何かとUSBポートに挿す機会が多い人にとっては、キャップを開ける必要のないキャップレス化は非常に有効だ。また、キャップの閉じが不完全なことによる浸水事故とも無縁になった。

USBポートは待望のキャップレス化

SIMカードとmicroSDカードスロットはキャップ内にある

 さらに電源ボタンが右側に移動したほか、カメラ位置の変更も大きな点だ。フロントカメラが右から左に、リアカメラは中央から向かって右側に移動した。縦位置はあまり気にならないかもしれないが、横位置の撮影では左手がカメラを塞いでしまう恐れがなくなった。中央のほうが使いやすいという人もいるので、すべての人にとってプラスではないかもしれないが、筆者は使い勝手が増したと思っている。

 機能面では、日本国内向けの機能をひと通り押さえている。おサイフケータイは引き続き搭載、そしてarrows M03では新たにワンセグも搭載した。ふだんは全く使わないという人でも、災害時や大きなスポーツ大会が開催されている時期にはあると便利。

アンテナはワンセグ用

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン