2016年の初夏、シグマから「sd Quattro」というミラーレス一眼が出たのである。
これがもう実に個性的なカメラなのである。
まず見た目が個性的。一見、普通のミラーレス機だが、グリップのところがちょっと浮いてるとか、ファインダーが中央より右より(レンズ側から見ると左より)についているとか。
でもグリップ感はすごくいいし、ダイヤルも回しやすい位置にあって使いやすい。
これは一度猫を撮るのに使って見なければ、というわけで、夏休み猫撮影用にシグマから借りたのである。
さっそく自転車で午後の猫出会い散歩にでかけると、閉まりかけた(あるいは、壊れてこれ以上閉まらないのかもしれない)シャッターの奥にちょこんと座ってる奴がいる。
自転車を少し離れたところに止め、そっと近づき、さっとしゃがんでじっくり狙う。気持ちよさそうに寝ててこっちを気にしてないのが素晴らしい。
夕方の日差しがシャッターの奥に差し込みはじめてる。日陰だからとここに陣取ったのか、でも涼しくはなさそうだよね。
猫が気持ちよく寝ていてくれるので、ちょっと近寄って望遠レンズにつけかえて撮ったのが冒頭写真だ。
シグマはレンズメーカーでもあり、ニコン・キヤノン・ペンタックス・ソニーと各社のマウントに合わせたレンズを出している。それらは当然自社マウント用も用意しているわけで、レンズのラインナップはしっかりしているのだ。
最近は「50-100mm F1.8」という、F1.8の望遠レンズなんていうすごいものを出してくれた。
アパートの奥にちょこんと座ってた猫を見つけて望遠で。
古いアパートでちょっとジトっとしてて蚊が多そうであるが、そのとおり、この写真を撮るために何ヵ所もくわれたのである。
撮り終えて目を上げたら、別の猫が右手からとことことやってきて、そのアパートの階段の下にちょこんと座る。
レンズをつけかえて狙う。
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