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中古車の内装の自動判別機能を搭載

「カーセンサーnet」がディープラーニングを活用した新サービスを開始

2016年08月09日 17時00分更新

文● 吉田ヒロ

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 リクルートマーケティングパートナーズは8月9日、同社が運営する中古車情報サイト「カーセンサーnet」で、リクルートテクノロジーズが提供する「ディープラーニングを応用した画像解析機能」を活用したサービスを発表した。具体的には、「”車の内装色”による絞り込み検索」の機能が加わり、サイト内ではユーザーが好みの内装色を用いて中古車物件情報を絞り込むことが可能になる。

 リクルートマーケティングパートナーズが、約2000名を対象に「メディアで不足・もっと見たかったクルマの情報」を調査したところ、1位が「クルマの内装の写真」だったほか、約35%の回答者が中古車の「内装」を重視してクルマ選びをしていることがわかったとのこと。しかし、既存技術を用いて「内装による検索」の機能を実装する場合、中古車の販売店が内装色を登録する手間がかかり、作業が増えるという問題があったそうだ。

 この課題を克服するため、リクルートテクノロジーズが開発・提供中の「ディープラーニングによる画像解析機能」を取り入れ、「好みの内装色」による検索が可能になったとのこと。具体的には、中古車情報の登録時に提供された画像を外装や内装、ダッシュボードなどで分類→画像の特徴を基にディープラーニングによる画像判別モデルを作成→提供画像からの自動判別を実現――という流れとなる。

 リクルートテクノロジーズのビッグデータ部は「A3RT」(アート)と呼ばれる機械学習ソリ ューション群を提供中で、今回はこれに含まれるAPI「Image Paradise」(イメージパラダイス)を利用したとのこと。「A3RT」は、機械学習ソリューション活用の幅を広げるとともに、スピーディかつ低コストで導入することを目的に開発されたソリューションで、今回のカーセンサーnetが初めての導入事例となったそうだ。

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