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スタートトゥデイ1Qは増収増益、新CRMシステムが奏功

2016年08月01日 02時33分更新

記事提供:通販通信

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 (株)スタートトゥデイが7月29日発表した2017年第1四半期決算(4~6月)は、売上高が前年同期比41.7%増の153億8600万円、営業利益が同34.2%増の50億1100万円、純利益が同43.1%増の35億8000万円となった。

 
 ポイントプロモーションの継続、15年9月から実装を開始したリアルタイムでのコミュニケーションを重視したCRMシステムが奏功し、大幅な増収増益となった。

 ZOZOTOWN事業は、商品取扱高が同39.8%増の403億7800万円、売上高が同45.3%増の134億7600万円。ポイントプロモーションを積極的に実施し、ユーザーの利用頻度が上昇。直近12カ月の年間購入者は483万2558人(同122万9362人増)、出荷件数は同54.7%増の465万2101件となった。

 アクティブ会員1品当たりの年間購入金額は、16年3月期決算と比較して1.5%増の4万8644円、年間購入点数は同5.1%増の9.9点となった。平均購入単価は16年3月期から前年同期比2桁以上の下落率が続いている。下落要因はセール販売とZOZOUSEDの商品構成比が上昇していること、低価格帯のショップが増加していることなど。

 17年第1四半期の新規出店ショップは、「BANDAI APPAREL SHOP」「ear PAPILLONNER」「夢展望」など14ショップで、総ショップ数は842ショップ(6月末時点)となった。

 ZOZOTOWN事業のうち、「受託ショップ」の売上高は前年同期比38.6%増の108億1200万円、「買取ショップ」の売上高は同63%減の6300万円、「ZOZOUSED」は同99%増の26億100万円となった。

 フリマアプリ「ZOZOフリマ」のフリマ事業は、商品取扱高が2億2300万円、売上高は100万未満となった。フリマ事業ではライバルも多く、同社グループでは単に規模を拡大するのではなく、「ZOZOTOWN」「WEAR」で培ったファッションEC運営ノウハウと豊富な商品データベースを活用して差別化し、ファッションEC全体のエコシステム確立を目指す、としている。

 ファッションプラットフォーム「WEAR」は、6月にアプリダウンロード数が700万を突破するなど、堅調に推移している。また、将来を見据えた取り組み「ボタン型ビーコン」「海外展開」「プライベートブランドの販売」については、ボタン型ビーコンで「LINEのビジネスアカウントを連携したサービスを共同展開する予定」としている。海外展開では、海外ファッションEC企業への投資などを通じて市場の情報を収集しており、事業機会を模索している。

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