このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! ― 第56回

条件が合えばお得!? スマホがセットの格安SIM

2016年07月28日 12時00分更新

文● 正田拓也

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
楽天モバイルなどで端末セットのコミコミプランがはじまっている
楽天モバイルなどで端末セットのコミコミプランの提供がはじまっている

 格安SIMにも、いよいよ契約を条件に端末を安く提供するというものが出てきた。従来、スマートフォンは自分で調達する、もしくは端末のみの明確な代金が示され、通信料金は通信料金だけで別に請求され、しかも安いというわかりやすくシンプルだった。

 手持ち端末がない人にとって、比較的高額な端末代金までセットになった製品はわかりやすいというのもあるかもしれないが、果たして、それは得なのだろうか。

割引価格が適用なものと、単なるローンが混在

 格安SIM事業者が端末を供給することは、当初は月々の通信料金とセットで割引があるということはなく、ローン販売を含めて単に同時に販売しているだけで、相互に何か影響があるようなものではなかった。

 だから、通信契約をすぐ解約してしまったとしても、端末は端末として残り、ローンが未払いならそのままローンが続くという程度。完全に別個なのだ。契約と同時で少しの割引やおまけが付くということもあったが、その価値もあくまで「おまけ」という程度だ。

 ところが、最近になって見かけるのは、端末をセットで割引供給し、しかも、月々の料金までもお得になっているもの。

 代表的と思われるものが楽天モバイルのコミコミプラン。そのかわりに通信回線には短期解約のための高額の違約金が設定されているほか、別の費用がかかることもある。そして得なのは特定の年だけというもの。3大キャリアのものと制度自体はあまり変わらないとも言える。

高額違約金があるものの
端末セットでお得な料金の楽天モバイル

「ZTE BLADE E01」 「ZTE BLADE E01」

 3大キャリアの売り方に近づいたような気もする楽天モバイルの「コミコミプラン」。そのうちの最も安い「コミコミプランS」では、ロースペックな端末ではあるが「ZTE BLADE E01」がついてきて、1880円+税+ユニバーサルサービス料の3円で毎月2GB使え、1回あたり5分までの通話料までコミなのだから、これはメリットが多いように見える。

 ただし、1880円は契約1年目だけの話で、2年目は月額2980円(以下消費税とユニバーサルサービス料は別途)、3年目は月額2446円。最低利用期間は24ヵ月となっており、それ未満の解約では1万2000円の違約金がかかる。2年使うとして、ならせば月額約2500円程度ということになる。

 同じ楽天モバイルの通常の3.1GBプランで通話に「5分かけ放題オプション」を付けて月額2450円であることから、1万2800円のZTE BLADE E01をゲットするために、月間あたり高速データ通信量が1.1GB少ないプランと、24ヵ月の長期契約を結ぶ必要があるとすると、手放しにコミコミプランを選ぼうとはならないところだ。

コミコミプランSと、通常プランで同端末を購入した場合の比較
コミコミプランSと、通常プランで同端末を購入した場合の比較

 では、実際の金額を見てみよう。コミコミプランSで24ヵ月使った場合と、通常の3.1GBプランに5分かけ放題オプションを付けた場合の2年間の端末代金を含めた合計は消費税などやキャンペーンを含め、コミコミプランSが6万6303円、3.1GBプランが7万8918円。その差は1万2614円でZTE BLADE E01ほぼ1台分だ。

「arrows M03」 「arrows M03」

 一方、上位機種であり最新機種でもある富士通の「arrows M03」がついてくるプランはどうか。コミコミプランでは「コミコミプランL」でarrows M03がセット提供され、月間の高速通信容量が4GBとなり、1年目月額2980円、2年目月額3980円がかかり、2年間の費用は消費税込み9万3519円となる。

コミコミプランLと、通常プランで同端末を購入した場合の比較
コミコミプランLと、通常プランで同端末を購入した場合の比較

 対する通常プランの3.1GBプランなら容量は減ってしまうが、2年間で9万7278円とコミコミプランLに迫る。月間5GBのプランなら2年間のコストは11万940円と1万3000円程度高くなってしまう。

 結論としては、容量アップと違約金が少なく、契約期間が短くなることとのバランスになるが、無理にコミコミプランにする必要もないかもしれないし、コミコミプランが得ではないと言い切れることのできない料金設定だ。

 ちなみに、コミコミプランの場合でも途中で容量の多いプランのみ違約金なしで変更が可能。たとえば月間2GBのコミコミプランSを3.1GBプランに変更できる。

 ただし、その場合は通常の3.1GBプランの料金が請求され、コミコミプランのうまみがなくなってしまうばかりか、コミコミプランに戻せず、しかも加入から24ヵ月目までの違約金はそのままだ。

前へ 1 2 次へ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ピックアップ

富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART