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ループを円で表現、奇抜な見た目だけでなくパフォーマンスも想定したコンセプト

ZOOMのすごい“円盤型”電子楽器! プレゼンはパルックを持って実施

2016年07月27日 13時23分更新

文● 編集部

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 UFOあるいはパルック? その独特な形状で一部の話題を集めた「ARQ Aero RhythmTrak AR-96」の発売が7月から開始されている。

ARQ Aero RhythmTrak AR-96

 1月のNAMMに向けて、ZOOMが発表した製品で、春ごろの発売という当初の発表から少し時間が経ってしまったがそのぶん、ハード/ファームウェアの完成度は上がったようだ。

 都内で製品を披露するパーティーが開催され、実機に触ることができたので、紹介する。

輪を持って踊りながら、パフォーマンスできる

 ARQは、EDM(Electronic Dance Music)向けの音楽デバイスで、蛍光灯のような「Ring Controller」(AR-96c)と、「Base Station」(AR-96)の2つの部分からなる。RingControllerの部分には上部、側面、裏面に32個ずつ、合計96個のパッドがもうけられており、それぞれが7色に光る仕組み。

まるで蛍光灯のようなコントロール部。7色に光る96個のパッドを持つ。Bluetooth対応で、iPadのMIDIコントローラーとしても使えるそう

 このパッド部分に楽器を割り当てて、ループを録音したり(インストモード)、ステップシーケンサーとして、2小節分のリズムパターンを指定すること(ステップモード)が可能。さらに、各パッドに作成済みのループを登録してを登録しておき、体で触れて切り替えながら、演奏し続けることもできる。

ベースステーション部分には486種類のPCM波形と70種類のシンセ波形を内蔵。最大5系統のDSPエフェクトを同時使用でき、再生しながらリアルタイムで音色変化を楽しめる。パソコン接続用のUSB端子に加え、ヘッドフォン端子やSDカードスロットも持つ。

 Base Station部分にはミキサー機能を内蔵。DJ機器などと連携してミックスもできる。

パッドに音階をアサインして鍵盤のようにつかったり、振ったり傾けたりしてエフェクトを変えることなどもできるようだ

 また3軸加速度センサーを内蔵。Ring Controllerを傾けるなどして、エフェクトを切り替えることもできるため、ライブパフォーマンス時に、ステージ上でボタンを切り替えるだけではなく、よりアクティブに動きながら魅せるステージを展開できる点が特徴だ。

 また複数のパッドに同じ機能を割り当て、リングをより広いエリアの4分割や8分割する設定も選べる。そのため指ではなく、ひざや太ももにあてて操作したりもできる。

蛍光灯を持ってプレゼンした、という秘話も披露

 ちなみに円形にしたのは、ループを表現しやすくするため。社内プレゼンの際には、担当者が実際に円形の蛍光灯を手に取って経営陣にアピールしたとのことだ。

 なお、Ring ControllerはBluetooth対応のワイヤレスMIDIコントローラーとしても動作し、MacやiPadのDAWを操作することもできる。

 Base Stationのサイズの直径は260mmで高さは64mm、重量は990g。Ring Controllerの直径は280mmで、高さは33.5mm、重量は540gとなる。価格は6万円台となっている。

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