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関西電力「はぴeプラス」

首都圏に電気を供給する関西電力の電力自由化サービス「はぴeプラス」

2016年07月22日 09時00分更新

文● MOVIEW 清水、編集●オオタ/ASCII.jp

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 電力自由化サービスの会社紹介19社目は、関西電力の電気プラン「はぴeプラス」。関西電力は元々電力会社なので電力自由化における新規参入会社というわけではない。しかし、電力自由化の特色の1つに地域を越えた電気販売があり、関西電力もこの7月からいよいよ首都圏への電気の販売を開始した。それが今回紹介する「はぴeプラス」というサービスだ。

 それでは、関西電力の電力サービスを紹介しよう。

関西電力の電力自由化についてのWebサイト。診断シミュレーションもある

管轄エリアを越えた電気販売

 電力自由化が始まるまでは、各地域の管轄電力会社からしか電気を購入することができなかった。その小売り自由化が始まったことにより、異業種の企業が電気の販売を開始したわけだが、元々の電力会社もこの自由化によって、他地域へ電気を販売できるようになった。

 関西電力以外にも、東北電力、中部電力、北陸電力が首都圏へ、四国電力が首都圏と関西への電気販売を開始している。まだ他地域への電気販売を行なっていない電力会社もそう遠くない時期に電気販売を開始するだろう。また、現在は世帯数の多い東京電力管轄地域である首都圏向けばかりだが、関西へ販売している四国電力のように、提供エリアも広がっていくだろう。

 現在、ふるさと納税で自分の故郷などへ寄付することができるが、それと同様に故郷などの地域の電力会社と契約することは、その地域の経済に寄与することができる仕組みとも言える。今回は関西電力のサービスを紹介するが、他地域の電力会社のサービスについても併せて検討してみてほしい。

料金は東京電力よりもシンプルな構成

 「はぴeプラス」の料金は、基本料金1188円+従量料金(300kWhまで21.78円、300kWh以上30.24円)となっている。東京電力の料金設定は、基本料金が契約アンペア数によって異なり、さらに従量料金が3段階なので、シンプルな料金体系だ。

「はぴeプラス」の料金イメージ

「はぴeプラス」と東京電力の料金の比較例

 上記はあくまで例ではあるが、これまでより安い料金で電気を購入できる家庭は多いだろう。現在の使用状況を用いてシミュレーションしてみるといいだろう。

さらにポイント貯まり、プレゼントがもらえる

 「はぴeプラス」と契約後、電気代や使用量をチェックできる「はぴeみる電」に登録し毎月アクセスすると「はぴeポイント」が貯まっていく。このポイントはWALLETポイントやdポイント、あるいは楽天スーパーポイントなどへ交換することができる。

「はぴeポイント」を交換できるポイント

 「はぴeポイント」は他ポイントへ交換するだけでなく、カタログギフトなどのアイテムに交換したり、豪華商品の抽選に応募することにも使える。

 また、「はぴeプラス」との契約では、2017年4月まで「はぴe暮らしサポート」を無料で利用することができる。この「はぴe暮らしサポート」は水回りのトラブルや窓ガラスの破損、鍵の紛失などに対応してくれるサービスだ。さらに、帝国ホテル 大阪や東映太秦映画村、イオンシネマ、ホテル日航那覇グランドキャッスルの割引も受けることができる。

暮らしに役立つサービスを24時間365日サポートするサービスが今なら無料

 なお、「はぴeプラス」は関西電力のパートナー企業となっている上新電機、ビックカメラ、福屋ホールディングスでも申し込むことができることを追記しておく。

 電力自由化では様々なサービスを付加して、新しく参入する企業が多く、そういった企業の電力サービスに目が向きがちだが、これまでの電力会社も「はぴeプラス」のような新しい取り組みを始め、管轄地域以外へのサービスを開始している。現在の居住地域以外の電力会社のサービスメニューは比較・検討してみる必要があるだろう。

 次回は、トドック電力の電気サービス「コープのでんき」について解説する。

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