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4K対応の「EH-TW8300」「EH-TW8300W]、Bluetoothも付く「EH-TW6700」「EH-TW6700W」

世界初かも、4K映像をワイヤレスで飛ばせるシアタープロジェクター

2016年07月21日 15時28分更新

文● 小林 編集●ASCII

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 エプソンは7月21日、都内でホームシアター向けプロジェクターの新製品を発表した。「EH-TW8300」「EH-TW8300W]「EH-TW6700」「EH-TW6700W」の4製品で、末尾にWが付いている製品は、無線経由で映像を伝送できるものとなる。

 いずれも3LCD方式を採用。8300シリーズは4K60pに加え、HDRやHDCP 2.2をはじめとした最新規格に対応。6700シリーズはフルHD機だが、Bluetooth対応でスピーカーも内蔵している。配線がなく、気軽に壁面投影もできる機種として、タブレット中心に生活するデジタルギークや、リビングをシンプルにまとめたい若い女性などにもマッチする製品として提案する。

 EH-TW8300W/TW8300は、同8200シリーズの後継製品。非球面レンズも使った7群16枚の光学系を含め、ほとんどの部分を新規に開発したという。映像についてはLS10000などとほぼ同等の4Kエンハンスメントテクノロジーを採用。行ごとに半画素ずつずらすことで、縦横の解像度を実質2倍に増やせる。その効果は4Kソースだけでなく、フルHDソースにも有効とのこと。

 輝度は2500lmと高出力で、コントラスト比は100万:1。特にコントラスト比は従来機に対して60%改善した。またHDR入力信号への対応や、映像ソースのディティールや質感を際立たせる、イメージ強調機能などを装備した。色域についてはsRGBはもちろん、デジタルシネマモードではDCIをカバー。さらにBT2020のカバー率も80%あるという。

 フォーカス/ズーム/レンズシフトは電動で、レンズポジションも10個まで登録できるため、横に広いシネスコサイズと一般的な16:9などに合わせて、それぞれにあった画面の大きさ、レンズ位置を決めておきリモコンで簡単に切り替えられる。

 おそらく世界初という“4Kワイヤレス伝送”と併用することで、配線や設置場所などプロジェクター導入後の煩雑さを低減できる。なお、トランスミッターのHDMI入力は4系統で、伝送できる帯域は9Gbpsまでとのこと。12bitの信号が入ってきた場合は、デバイス側が対応する10bitに落としての伝送になる。

 本体サイズは幅520×奥行450×高さ170㎜で重量は約11kg(8300Wは約11.2kg)。

 EH-TW8300Wの予想実売価格はともに税別で40万円弱、EH-TW8300は37万円弱になる見込み。8月下旬の発売を予定している。

 EH-TW6700W/EH-TW6700は、特別な空間がなくても大画面が楽しめるをコンセプトにした機種。輝度3000ルーメン、7万:1のコントラスト比を持つ。3D対応のフルHD機となっており、“イメージ強調機能”や“フレーム補間”など上位機の特徴も持つ。

 設置性に関しては上下60%、左右24%のレンズシフトと、1.6倍ズームレンズを搭載。さらに斜めからの投影でも台形補正ができるので、6畳間のワンルームにも自由に設置できるとしている。前面排気で棚置きも可能だ。EH-TW6700Wはワイヤレス機で、さらに自由度が高い。

 本体に10W+10Wのスピーカーを内蔵。さらにUSBのストリーミングデバイスを簡単につなげるためのUSB給電端子(1A出力)も持っている。さらにAptX対応のBluetooth出力もできる。スピーカー設置も含めて、自由なレイアウト選択ができる点が面白い。

 本体サイズは幅410×奥行304×高さ157㎜で重量は約7kg(6700Wは約6.9kg)。

 EH-TW6700Wの予想実売価格はともに税別で23万円弱、EH-TW6700は20万円弱になる見込み。8月下旬の発売を予定している。

 なおエプソンではホームプロジェクターを体験できるイベントを二子玉川ライズ“イッツコムスタジオ&ホール”で実施予定。11月16日~20日の5日間で、入場は無料となる。

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