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T教授の「戦略的衝動買い」 第388回

“パーソナルクラウド”に惹かれて最新NAS「WD Cloud」を衝動買い!

2016年07月20日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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15年ぶりくらいに「WD Cloud」というNASを買った。素晴らしい進化だ

15年ぶりくらいに「WD Cloud」というNASを買った。素晴らしい進化だ

 筆者が生まれて初めて「NAS」(Network Attached Storage)というものを購入したのは、今から15年ほど昔。当時のLinksysが販売する「Instant Giga Drive」と呼ばれる20GBのNASだったと記憶している。

 ご存知のように、NASは名前通りネットワークに直接接続するために、一般的なパソコン内蔵HDDやUSB接続のHDDと異なり、1対多接続で、複数のクライントからアクセスすることが可能となっている。

 なので、スマホやタブレットなど一人で多くのクライントを持ち、家族みんなが写真や動画、音楽などのデータを共有することが当たり前な現代のICT環境を前提にすれば、極めて利用価値のあるストレージユニットだと考えられる。

 物珍しさ先行で買ったInstant Giga Driveだったが、容量不足が原因で、以降、2~3台のNASを買った記憶はあるのだが、あまり興味もなかったのか、今ではメーカー名やモデル名、容量さえもほとんど記憶にないというありさまだ。

 そんな頼りのない知識だったので、今回、NASを購入する前には、SNSの先人たちに意見や推薦機種を聞いてみた。

 結果、な~んと驚いたことに、先人の皆さんが口を揃えて押す機種は大多数が「QNAP」(キューナップ)という機種だった。

 おススメだというQNAPのNASは、2ベイなのでディスクが2台収納できて、ミラーリングとかいう技術で、容量も安心感も抜群。

 しかし、総計は5万円を優に超えそうで予算枠オーバー。すでにDropboxのクラウドサービスも年間1TBの契約をしているので、この際、予算は半額の2万5000円に絞ってNASを物色した。

 一般的な信頼性や外観デザイン、ネット上の評判などを調べて、やっとのことで“遅延衝動買い”をしたのは、HDDでは著名なウェスタンデジタルの販売している「WD Cloud」の容量3TBのモデルだった。

最新の「WD Red」ドライブを採用する「WD Cloud」

3TBもあるパーソナルクラウドストレージが2万円代台で買えるいい時代だ

3TBもあるパーソナルクラウドストレージが2万円台で買えるいい時代だ

 ディスクはたったの1台だけ。もちろん、ディスクドライブは取り出しも交換も不可能。しかし、他社のNASにも採用されているNAS向けのディスクである「WD Red」とかいう有名なドライブらしい。机の上に置くにもまったく問題ない省スペース設計で、極めて静音性の高いファンレスモデルだった。

シンプルな同梱品。パーソナルクラウドという言葉がキーワードらしい

シンプルな同梱品。パーソナルクラウドという言葉がキーワードらしい

インテリア的にどこに置いても大丈夫そうな雰囲気だ。女性ユーザーにもグッドかも

インテリア的にどこに置いても大丈夫そうな雰囲気だ。女性ユーザーにもグッドかも

チカチカするのは、ブルーに光る地味めなLEDライト一個だけ。余分なステータスライトのたぐいがないのはグッドだ

チカチカするのは、ブルーに光る地味めなLEDライト一個だけ。余分なステータスライトのたぐいがないのはグッドだ

 届いたパッケージには、WD Cloud本体、ACアダプター、セットアップガイド、保証書、イーサネットケーブルの5点が入っていた。オフホワイトと一部グレーのツートンカラーの本体は極めてシックで、稼働時は青く地味に光るパワーランプが一個だけ。

背面もシンプルだ。USBポートにはHDDやデジカメを接続してデータのバックアップが簡単に取れる

背面もシンプルだ。USBポートにはHDDやデジカメを接続してデータのバックアップが簡単に取れる

 本体の背面にはUSBポート、RJ45ポート、DC-IN、ケンジントンロックのホールがある。今のところ筆者はUSBポートに別のHDDなどを付ける予定がないので、ACアダプターからのプラグを繋ぎ、RJ45ポートと既設済みのWi-Fiルーター背面のRJ45ポートを付属のイーサネットケーブルで接続するだけでハードウェアのセットアップは終了だ。

本体の上面、全面的にスリットがあり、ホットになった空気を逃がす構造だ

本体の上面、全面的にスリットがあり、ホットになった空気を逃がす構造だ

底面も同じように空気の出入り口だけがある。上下背面のスリットでファンレス構造

底面も同じように空気の出入り口だけがある。上下背面のスリットでファンレス構造

 WD Cloudはファンレスを実現、支援するために、底面、上面、背面には多くのスリットが用意されている。この手の外観の商品で、電源が入ってLEDが光っても、たまにかすかに聞こえるHDDのシーク音以外には何も音も聞こえてこないのはかえって不自然な感じだ。

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