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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第466回

狭いところに入る猫たち!? 這いつくばってその隙間をくぐれ!

2016年07月15日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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ブロック塀のひし形の穴にも入っちゃう!

ビルと門の間の数センチしかないような隙間にスルルと入っていく猫。顔が通れば身体も通るとはいわれるけど、これはさすが。それ壁に埋まってるようにしか見えないから(2014年3月 カシオ EXILIM EX-10)

ビルと門の間の数センチしかないような隙間にスルルと入っていく猫。顔が通れば身体も通るとはいわれるけど、これはさすが。それ壁に埋まってるようにしか見えないから(2014年3月 カシオ EXILIM EX-10)

 高さのない隙間をすり抜けるだけが能じゃない。

 横幅がない狭い場所もすり抜けるのである。

 幅も高さもないときはどうなのか?

 ええ、もちろん問題ありません。するっと抜けます。

 いや、「するっと」は過言。よっこらしょというか無理矢理というか、狭い穴に身体をねじこんで、きりもみながら入っていくその姿があまりに愛らしいので、遠くからそっと撮りましたよ。

 どこにでもあるブロック塀のあの隙間を、それも子猫じゃなくてそれなりにおなかもしっかりしてる大人猫が通り抜けるのだから。

ブロック塀のあのひし形の穴に入っちゃう猫。まさかあそこを抜けられるとはびっくり。おなかがちょっとつっかえたけど、身体をねじって無理矢理入っていきましたとさ(2015年4月 富士フイルム X-T1)

 というわけで狭い隙間シリーズをひととおり見てきたわけだが、どうしても後ろ姿ばかりになる。なかなか狭いところを抜けてこっちへくる姿を撮れない。私としても、1枚はこちら向きの写真を入れたい。

 そしたら、やっと出会えたのである。

 門の向こうにいた首輪をつけた猫を発見。この家で飼われてるんだろう。庭に出ていた飼い主の方と目が合ったので挨拶。これでよし。

 猫の名前を教えてくれたので呼んでみると、よっこらしょっと、隙間から出てきてくれたのである。ありがとう。名前はもう忘れちゃったけど。

 門を出た途端、「にゃあ」と鳴いて、素直に撫でられてくれたのであった。

幅が狭いので片足ずつ上手に抜いてこっちに来てくれたのでした。よい猫だ。さすが人なつこい飼い猫。抜けた途端、撫でられて悦んでおりました(2016年5月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

 かくして猫はどんな形状の隙間でも通り抜けられるのであった。

 やっぱ猫は見てて面白い。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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