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“音のバリアフリー”をうたう「ミライスピーカー」と「V-CUBE」をパッケージ

難聴者にも聴こえやすいスピーカー、ブイキューブがWeb会議用に販売

2016年06月23日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ブイキューブは6月21日、Web会議サービスでの利用を対象に、サウンドファンが開発する難聴者向けスピーカー「ミライスピーカー」の独占販売契約を締結した。Web会議サービス「V-CUBE」と組み合わせたパッケージを発売し、Web会議やWebセミナーの配信において、難聴者にも健常者にも聴き取りやすい音声を提供する。

「ミライスピーカー」(右から2つめの箱)と「V-CUBE」、カメラ、マイクの組み合わせパッケージを発売。難聴者でも働きやすい環境の実現を目指す

 今年4月、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる「障害者差別解消法」)が施行され、企業には誰もが働きやすい環境を充実させていくことが求められるようになった。そこでブイキューブでは、ビジュアルコミュニケーションサービス事業者として、難聴者への実証実験で高い効果が確認されているミライスピーカーの販売を行うことにしたという。

 ミライスピーカーは、独自の特許技術(曲面振動板スピーカー)を採用し、距離減衰が少なく明瞭度が下がりにくい音を生むのが特徴の製品。声に特化しており、小さな音量でも聴き取りやすい音が出せるため、病院や老人福祉施設、銀行、行政サービス、公共イベント会場などでの利用が期待されている。

 難聴にはさまざまな「聴きにくさ」のタイプがあるが、ミライスピーカーの難聴者400名に対する試験では、およそ8割が「聴きやすい」と回答したという。また健常者においても、小さな音でも言葉の意味がわかりやすくなる効果が期待できる。

 ブイキューブでは、「企業における軽度・中等度・高度の難聴者と健聴者のコミュニケーション環境を可能な限り平等にすることで、働きやすい社会への貢献を目指してまいります」と述べている。

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