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ASCII倶楽部メルマガ「すごいパソコン」

2016年06月21日 20時24分更新

文● ジサトラ イッペイ

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ジサトラのメンバー。サーバー向けCPU「Xeon」が好きで、給料の大半は自作PCに投資しています。秋葉原や海外イベントで漏れ聞いたCPUや次世代SSDなど、データセンタークラスの情報もご紹介していきます。

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『第1回 俺がXeonにこだわるわけ』

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   『すごいパソコン』(ジサトラ イッペイ)2016年6月29日号
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 どもどもジサトライッペイです。アスキーでは自作PC、とりわけCPUを主に担当しています。このメルマガを始めるにあたり、自分の得意分野であるCPUを中心に、自作PCの楽しさをお届けしていけたらなによりです。


●すごいCPU、その名は「Xeon」

 ところで、みなさんは“CPU”ってご存知ですか? PCの中で最も重要な部品なんですが、PCで写真や動画を編集したりするとき、このCPUの性能が低いと処理が遅くて大変苦労することになります。インターネットとかGmailを読むとかは低い性能のCPUでも事足りるのですが、PCでリッチな体験をするためにはこのCPUという部品の性能が重要になってくるわけです。

 さて、CPUにもいろんな種類があるんですが、中でも僕が好きなのが「Xeon」というCPUです。Core i7やCore i5、またはAtomなど、いまどきの一般的なPCに入っているCPUとは一線を画すCPUです。というのも、基本的にCPUは1台のPCに1個しか入りません。ですが、このXeonというCPUはなんと1台のPCに2個(OSを選ばなければ最大8個)入れられるからです。また、Core i7などよりも“コア数”が多いのも特徴です。

 CPUの性能は主に、アーキテクチャーの優秀さ、動作クロックの高さ、コア数の多さ、この3点で決まります。アーキテクチャーの優秀さは、よく第○世代Core i7なんて言ったりしますが、この世代が新しいものほど優秀です。動作クロックの高さは、○GHzと表記されますがこの数字が高いほど性能も高くなります。コア数の多さは○コアと表記しますが、こちらもより大きい数字のほうが優秀ということになります。現在、Core i7のコア数は最大10コアですが、Xeonは最大24コアもあります。


●自作PCならXeon搭載PCが作れる

 では、なぜXeonはこれほどまでにコア数が多いか、何個もPCに搭載できるのかと申しますと、実はこのXeonというCPUはPCではなく、高解像度な動画編集やCG制作などに使われるワークステーションや企業のサーバー、クラウドサービスだとか、PCよりもアクセスが多く、すさまじい作業量を想定しているコンピューターに使われるものだからです。そもそも個人で使うコンピューター=パーソナルコンピューター、つまりPC用ではないわけです。

 しかし、自作PCなら自由に自分で好きな部品を組み合わせて作れますから、PCにXeonを採用できるのです。Xeonの価格はぴんきりですが、高性能なモデルを買えば、一般的なPCとは比較にならないほどお高くなります。CPUだけで55万円ぐらいになったこともあります。しかし、Xeonを使えば、量販店では買えない夢のモンスターPCが組めるというロマンがそこにはあるのです。

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■筆者プロフィール
 ジサトラ イッペイ
ジサトラきっての自腹er。過去「たぶんTwitterが快適になるはず」という理由で、Xeon E5-2687Wを2個買いしてパソコン(大紅蓮丸)を自作する。さらにXeon E5-2697 v2を2個買い足して水冷化(大紅蓮丸・改)。ほかの作品として、驚異の42連ファン搭載の大風連丸などもある。
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