このページの本文へ

発見!Steamおすすめのゲーム 第36回

E3で続編が発表されたロボットの生命探索アドベンチャー『Grow Home』:Steam

2016年06月15日 20時00分更新

文● 篠原修司 編集●ジサトラアキラ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』から、面白いゲームを発掘して紹介するレビュー連載。第36回は、ロボットになって巨大植物を大きく育てるアドベンチャーゲーム『Grow Home』を紹介する。

 Grow Homeの発売は2015年2月4日とやや古い。ではなぜ今これを紹介するのかと言うと、じつは先日開かれた『E3 2016』にてパブリッシャーのUBIソフトから続編『Grow Up』を今夏リリースすると発表があったのだ。

 そもそもひたすら植物をでっかくするゲームの何が楽しいのか? でっかくするのは楽しいに決まってるが、本レビューではGrow Homeの様々な魅力もあわせて紹介していきたい。

コントローラーがあるともっと楽しい

 Grow Homeはキーボードでの操作にも対応しているが、できることならコントローラーを用意しよう。

Xbox one コントローラー推奨

 なぜならLRボタンがロボットの左手・右手のアクションにそれぞれ設定されているため、ロボットの腕を交互に動かすことが多い本作ではLRボタンをカチャカチャ押せたほうが圧倒的に遊びやすいのだ。

 まるで自分の腕のように操りたいなら、コントローラーを用意だ!

地球を救うために種を持ち帰れ

 それではまずゲームの目的から紹介しよう。Grow Homeでは、生命体が見つかったとある惑星の生態系を調査し、でっかい植物――スタープラントを2000メートルの高さまで成長させることが目的だ。

スタープラントを成長させよう

 2000メートルまで育てられると種を収穫でき、それを地球に持ち帰ることで地球が救われるという設定になっている。そんなもん育てたら地球の生態系のバランスが崩れるだろうと思わないでもないが、よその星の種が必要なほどもうヤバい、と考えると頑張らなければという気持ちになってくる。

 プレイヤーはそんな地球を救うためのいち調査隊のロボット「BUD(植物ユーティリティドロイド)」となり、惑星に放り出されるのであった。パラシュートもなしで。

高速で落下するBUD

LRボタンでオイッチニ、オイッチニと登る

 惑星に投下されたBUDは、いきなりバッテリー残量がないピンチに襲われる。それくらい充電してから放り出して欲しいものだが、ないものはない。じゃ、どうするか? 現地調達だ。

いきなりのバッテリー切れ

 何かアクションができるところには「!」マークがあるため、まずはそこに向かってクリスタルを回収しよう。クリスタルからはパワーが得られ、ある程度集めると新たな能力を身につけることができる。

クリスタルを一定数集めるとパワーアップ

 こうしてバッテリーを回復させたら、今度は目の前の岩を登るのだ。BUDは“つかむ能力”がかなり発達しており、どんなに垂直だろうがオーバーハングしてようが壁であればスイスイと登っていける。

LRを交互に押して登っていく。楽しい

 手を出してRでつかむ。慣れるまでちょっと難しいかもしれないが、慣れてしまえば「オイッチニ、オイッチニ」とまるでおサルさんのように簡単に登ってしまえる。

スタープラントを育てよう

 そして岩を登り切ると、目の前にはでっかいスタープラントが見えてくる。ただでさえでっかいのに、ここからさらに成長させようと言うのだからすごいもんだ。

巨大なスタープラントが見える

 では、どうやって育てるのか? まさか水をやるわけにもいかない。

 スタープラントの育て方はただひとつ。スタープラントに登り、新芽――スターシュートを発芽させてエナジーロックにくっつけるのだ。

この赤いのがスターシュート

 エナジーロックに多くくっつけるほどスタープラントは成長し、グングン、グングンと大きくなっていく。スターシュートをどう伸ばすかはプレイヤーの自由なので、このスターシュートの伸ばし方次第でスタープラントの姿形は自由自在。

これを伸ばしてエナジーロックに「ドーン!」する

 変な方向に伸ばしても脇芽から再び伸ばすことができるため、よっぽど変なプレイをしないかぎりゲームオーバーになる心配もない。クリアーだけを目指したまっすぐな木にするか、盆栽のようにその曲がった美しさを持つ木にするかはプレイヤーの自由だ。

自分だけのスタープラントを作ろう

植物を使って空中アトラクション!

 こうしてGrow Homeでプレイヤーは高く高く登っていく。その反面、BUDには空を飛ぶ能力はない。ジェットパックかついで大空を飛ぶようなマネもできないため、スタープラントの幹から手を離すと地面に真っ逆さまだ。

手を離せばいつでも真っ逆さま

 そんなときに役立つのが惑星の植物たちだ。例えばフォールフラワーをゲットしておくと、これをパラシュートのように開いてふわふわとゆっくり落下できる。

花がパラシュート代わりとかどんだけ可愛いの

 間違って落ちてしまっても、慌てずフォールフラワーを開けば近くの幹や伸ばした幹の上に着地できるってワケ。ただし、フォールフラワーは飛んでいる時間に応じて花びらが1枚ずつ減っていくため、長く飛び続けていると真っ逆さまなのは変わらない。

この花びらが全部落ちたとき、私は死ぬのね……

 フォールフラワーはエナジーロックの上に咲いていることが多いため、スターシュートをくっつけたついでに新しいものを手に入れておけば早々落下の心配はないだろう。

フォールフラワーを見つけたらゲットしよう

 また、スタープラントを登るときは葉っぱを利用すると便利だ。いちいちえっちらおっちら幹を掴まなくても、葉っぱに乗ってジャンプすればビヨ~ンと高く飛べる。葉っぱジャンプ→フォールフラワーで空中移動→新たな葉っぱジャンプを駆使すれば、かなり高速で上へと移動できる。

葉っぱの上でジャンプすると

ビヨ~ンと高く飛ぶ

テレポーターで生態系調査

 さらに、各所にあるテレポーターを作動させれば、テレポーター間での自由なジャンプ可能だ。

テレポーター。文字通りテレポートできる

 スタープラントのいちばん上にいるけど、ちょっと地面まで用があるとき。またはその逆の場合にテレポーターを利用すると良いだろう。

 また、テレポーターは生態系の調査にも役立つのだ。惑星の植物や動物をテレポーターまで運ぶと、自動的に分析が行なわれ、データバンクにそのデータは追加されていく。

テレポーターまで運ぶとスキャン開始

いろんな説明文が読めて楽しい

 べつに追加しなくても問題はないが、この惑星の全てを知りたいならこうやってどんどん調査していこう。

世界の美しさに酔いしれよう

 あとはこれを繰り返すだけだ。スタープラントを伸ばし、クリスタルを集めてパワーアップし、新しい動植物たちと出会う。

スタープラントの上空には美しい景色がいっぱい

 そしてスタープラントが成長するごとに出会える新しい景色を楽しもう。BUDを襲ってくる敵もいないため、のんびりとこの世界を味わえるぞ。

いろんな世界を見て回ろう

 Grow Homeは大人にも子供にもオススメの1本だ。

続編『Grow Up』とは?

 ちなみに続編となるGrow Upでは、今度はBUDが月へと旅をするとのこと。Grow Upは2016年8月、PC・PS4・Xbox oneにて発売予定。

Grow Homeの推奨動作環境は?

 推奨システム要件にGeForce GTX560Ti以上、RADEON HD6870以上とあり、旧世代のミドルクラス以上のGPU性能が必要な設定だが、実際には軽量なのでGPU内蔵GPUでも動く。

 Core i7-3770(3.4GHz)、GeForce GTX960を搭載するゲーミングPCなら、フレームレート上限の60fpsに張りついた。

『Grow Home』
●Ubisoft
●1037円(2015年2月4日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル アドベンチャー、カジュアル、独立系開発会社
© 2015 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.

■著者:篠原修司
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
・Twitter:@digimaga

■関連サイト

Steam入門記事まとめ

ジサトラ×アスキー Facebookページ

ジサトラにご意見募集中!

カテゴリートップへ

この連載の記事

facebook

お便り募集

入門記事まとめ

メンバー紹介

  • カクッチ

    カクッチ

    スプラッター・ホラー系FPSが大好物のドS系ボス。使用PCパーツは当然最上位

  • アキラ

    アキラ

    MOBAやRTSなどeスポーツタイトル好き。ミドルレンジのPCパーツで最適解を探る

  • つばさ

    つばさ

    ゲーム動画担当。CPUの端子を素手で触るという豪快さに一抹の不安が残る自作超初心者

  • イッペイ

    イッペイ

    大紅蓮丸や大風連丸などムチャな自作ならこの人。MMORPGはぼっちでがんばる

  • ハッチ

    ハッチ

    2次元を追求する“VRアダルティスト”。アーケードゲームにも造詣が深い

  • キタムラ

    キタムラ

    日課はアキバのパトロール。自作パーツの掘り出しものを見つけるのが生きがい