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患者の症状や病歴などの自然文記述をデータベース化するソリューションを販売へ

大塚製薬と日本IBM、Watson活用の精神科医療支援で合弁会社

2016年06月15日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 大塚製薬と日本IBMは6月13日、IBMの「Watson」テクノロジーを活用した精神科医療の支援ソリューション「MENTAT(メンタット)」を開発、販売する合弁会社の設立で合意した。Watsonの自然言語解析技術により、これまで十分に活用されてこなかった症状や病歴などのカルテ記述をデータベース化し、医療従事者をサポートする。

 両社では、国内の精神科医療に対するデジタルヘルス・ソリューション事業を行うために、医薬品事業から独立させた合弁会社「大塚デジタルヘルス株式会社」を設立する。この合弁企業では、大塚製薬がこれまで培った中枢神経領域の専門知識/経験とIBMのコグニティブ技術を融合し、データ分析ソリューションのMENTATを開発、販売していく。

 精神科医療において、患者の症状や病歴などの情報は電子カルテ等に「自由記述」で入力されることが多いため、従来の技術では膨大な情報を統合/分析したデータベース化が難しく、臨床の場での活用範囲が限られていた。この膨大なテキストデータをWatsonが言語解析し、データベース化することで、医療従事者が参照したい症例を絞り込み抽出可能にする。

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