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Tangoを利用したARアプリ3つを動画でお届け

レノボ「PHAB2 Pro」実機レビュー!Tangoで新世代のAR技術を体験

2016年06月14日 10時00分更新

文● ゆうこば(Yutaro Kobayashi)

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 既報のとおり、レノボは、グーグルの空間認識技術「Tango」(旧Project Tango)を搭載した世界初のスマホ「PHAB2 Pro」を発表しました。Tangoを使ったアプリはどのくらい快適に動くのか、そもそもPHAB2 Proはスマホとしての性能はどの程度なのか。現地のタッチアンドトライの様子で解説します。

6.4型WQHD解像度のファブレット

 まずは、外観をチェック。ディスプレーは6.4型WQHD解像度(1440×2560ドット)のIPS液晶。筆者は普段、5.5型の「Xperia Z5 Premium」を使っていますが、さすが6型超えの端末なだけあり、かなり大きく感じます。ただ、背面がかまぼこ状にややラウンドしているため、しっかりとホールドすることはできます。

5型の「Lumia 650」や9.7型の「iPad Pro」と比較したところ。やはりこれらの端末の間の大きさといった具合で、まさにファブレット

上側面にはイヤホンジャック

右側面には電源キーと音量キー

下側面にはmicroUSB

左側面にはSIMおよびmicroSD用のトレイ

 PHAB2 Proの最大のハードウェア的特徴は背面にあります。背面には、1600万画素のメインカメラと奥行きを計測用、そして、モーショントラッキング用の計3つのカメラを装備。これらと正面カメラと内蔵センサー、そして学習機能を組み合わせることで、Tangoは実装されているわけです。

上からメイン、奥行き、モーショントラッキング用のカメラ。中央の正円の部分は指紋センサーが配置されている

正面カメラは800万画素

いままでのARへのイメージが変わるTangoの性能

 Tangoのユースケースとしてよく挙がるのは、やはりAR(拡張現実)や空間計測です。空間を認識すると言うことは、カンタンに言えば周囲を理解するということです。目の前にある物体はどのぐらい離れているのか、カメラはどのぐらいの高さから映しているのか。それらを計算し3D空間をモデリングすることでドミノ倒しをしたり、物体の長さを測ったりしています。

 実際のアプリを触ってみると「意外にちゃんと動くんだな」というのが第一印象です。AR系のアプリやサービスは、スマホの登場初期から一種の流行のようなものでしたが、一般的なものは3Dオブジェクトを配置するのにマーカーが必要で、それを用意するのが面倒で長く使わなかったり、オブジェクトと実際の位置がずれてしまい、何が何だかわからなくなってしまり、あまりいい印象はありませんでした。

物体の長さを測るのにメジャーはもう要らない。イライラしがちのドミノ倒しもARならカンタン。なんてことを感じるTangoのアプリ

 しかし、PHAB2 Proで試した限り、アプリを起動し目の前の空間にカメラをかざすだけで、さまざまなオブジェクトが置けるようになりますし、向いている方向を変えたり、オブジェクトに近づいたりしても、しっかりと追従してくれます。もちろん、暗所でのトラッキングにはまだまだ難がありましたが、明るい部屋などであれば問題なく利用できるようです。いくつかのアプリを使っている様子は、以下の動画でチェックしてみてください。

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