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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2016 第4回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【ストレージ/メモリー編】

2016年05月26日 10時00分更新

文● 山県

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 久々に自作PCに挑戦しようとする人のための応援企画として毎年お届している「アキバで恥をかかないための最新パーツ事情」。今回も、2015年から2016年にかけて登場した新製品をおさらい。

 久しぶりにパーツショップを訪れても戸惑うことなく買い物を楽しむために、ここはひとつしっかりと勉強をしてから自作に臨みたい。それではさっそく、PCパーツの最新トレンドを振り返っていこう。第4回は「ストレージ/メモリー編」だ。

2015年から2016年の最新ストレージ事情~SSD編(2.5インチ)~

 今やHDDに代わるメインのストレージデバイスに定着したSSD。2015年から2016年にかけても、多数の新モデルが発売されている。また、特に目立ったのが2.5インチSSDの低価格化だ。

 120GBクラスなら3000円台、250GBクラスなら6000円台、500GBクラスなら14,000円台で購入できる。HDD並みとはいかないまでも、価格の安さから、週末買い物に行き、なんとなく買ってしまったという人もいるだろう。

2016年に入り価格の下落が加速している2.5インチSSD。1年後、来年の今頃は一体いくらまで下がっているのだろうか想像もつかない

 インターフェースの関係で転送スピードが頭打ちとなっているため、各社は搭載するコントローラーチップやNANDフラッシュへのアクセスを最適化するなど、試行錯誤を繰り返した新製品を投入している。

 信頼性や耐久性といった容量以外のポイントでいかにユーザーへアピールできるかが、ヒットモデル誕生の秘訣かもしれない。以下では、2015年から2016年にかけて登場した注目の2.5インチSSDをいくつか紹介しよう。

2.5インチSSDの注目モデル

PLEXTORの廉価版SSD「M6V」シリーズ。人気ブランドの低価格モデルということで、2015年は非常に売れた製品のひとつ

SanDisk製SSDのお買い得なエントリー向けSSD「サンディスクSSDプラス」シリーズ。メインマシンというよりはノートPCの交換用やサブPC向けに最適とされる

コストパフォーマンスに優れたADATA「Premier SP550」シリーズ。ントローラーにSiliconMotion「SM2256」、TLC NANDフラッシュを採用する

発売当時、最安SSDとして注目を集めたApacer「Thunderbird AST680S」シリーズ。2016年の現在でも最安クラスのモデルとして販売中だ

2.5インチサイズのSerial ATA対応SSDとしては、最大容量となる8TBを実現した「SCALAR」シリーズ。納期約4ヵ月で、価格は税抜189万円なり

コントローラーはSilicon Motion「SM2256」を、NANDフラッシュはMicron製16nmプロセスTLCを採用したCrucialブランドの「Crucial BX200」

こちらも最安系の代表格、Patriot「Blast」シリーズ。2016年5月現在、120GBモデル「PBT120GS25SSDR」は3000円台で購入できる

X300シリーズの後継とされるSanDisk「X400 SSD」シリーズ。NANDフラッシュの一部をキャッシュとして使用する「nCache 2.0」や、データを保護する「DataGuard」、データの整合性を維持する「LDPCエラー訂正」などの独自機能を搭載

2016年4月に登場した激安系SSDの新ブランドNetac。「N550S」シリーズは東芝製15nmプロセスTLCを採用。NANDフラッシュの一部をSLCモードで動作する「SLCキャッシュアルゴリズム」を搭載する

コントローラーはMarvell製「88SS1074B1」、東芝製15nm TLC NANDフラッシュを採用するPLEXTOR「M7V」シリーズ。SLCモードキャッシュ技術「PlexNitro」によりドライブ容量を予約する必要がない。そのため、128GBモデルであれば128GBすべてを記憶容量として利用できる

「希少となっているMLCを採用しており読み書きともに超高速」という、東芝製SSD採用の「HG6」シリーズ。比較的低容量の128GBでも、書き込み性能が高いのがポイント

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