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「日本のマーケットにプレゼンスを持っていることは大変重要」

世界中のAmazonアプリストア担当者が日本に集結した理由

2016年05月23日 20時40分更新

文● 八尋/ASCII.jp

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Amazonアプリストア ディレクターのアーロン・ルベンソン氏(写真右)とロバート・ウィリアムズ氏(写真左)が来日。アマゾンジャパンのアプリストア事業部 統括本部長 ディレクターの長尾 ジョナサン氏(写真中央)とともにメディア・ラウンドテーブルを実施

 Amazon.co.jpのAndroid向けアプリ配信・販売サービス「Amazonアプリストア」は、通常有料で提供されているアプリを無料でダウンロードできる「本日限定 無料アプリ」プロモーションや、ストア内でアプリ、ゲーム、ゲーム内課金アイテムの購入に利用できるほか、使用すればコンテンツが10%引きになる「Amazonコイン」など、ほかのアプリストアにはないアプローチで多くのユーザーを獲得している。

 今回、Amazonアプリストアのプロダクト・ヘッドでディレクターのアーロン・ルベンソン氏、同じくディレクターのロバート・ウィリアムズ氏が来日。Amazonアプリストアについてのメディア・ラウンドテーブルが実施され、アマゾンジャパンのアプリストア事業部 統括本部長 ディレクターの長尾 ジョナサン氏とともに、改めてAmazonアプリストアがどのようなサービスなのかなどを説明した。

Amazonはすべてのコンテンツの提供を目指す

ルベンソン氏は本日限定 無料アプリとAmazonコインのプログラム発案者でもある

 ルベンソン氏はゲームの配信サービスを始めたきっかけについて「Amazonは、すべてのコンテンツを提供できるフォーマットを用意することを目指しています。動画ならプライム・ビデオ、音楽ならPrime Musicといったフォーマットがあるように、ゲーム用のフォーマットも必要だと思って作ったのがAmazonアプリストアです」と語った。

 Amazonアプリストアの特徴や強みについて「まず、質の高いカタログとゲームを用意することを目指しています。そのために、すべてのゲームは配信前に動作の確認やコンプライアンスポリシーに反していないかをチェックしています。また、Amazonコインという特別なコンテンツを提供し、ディスカウントにも注力しています。Amazon製の端末だけでなく、そのほかのAndroid端末でも楽しめます」と説明。

 加えて「ほかのサービス(オンラインショッピングやプライム・ビデオ、Prime Musicなど)をすでに利用しているユーザーは、Amazonを信頼してくれているので、Amazonアプリストアも安心して利用してくれるのも強みです」と語った。

Amazonアプリストアにとって
日本のモバイルゲーム市場はかなり重要

「日本のマーケットにプレゼンスを持っていることは大変重要」と語るウィリアムズ氏

 続いてウィリアムズ氏が語ったのは、Amazonアプリストアにおける日本市場の重要性について。ウィリアムズ氏は「日本のモバイルゲーム市場は世界最大規模です。なにより、日本のユーザーが持っているアプリやゲームに対する熱意はほかとくらべものにならないと感じています。日本でのAmazonコインの成功も、日本のゲーマーたちのゲームに対しての熱意が大きいです」と述べた。

 また、長尾氏は「日本はデベロッパーもとても洗礼されているので、我々の経験やサービスを日本のデベロッパーに提供することで、ビジネスの拡大につながると考えています。ゲームアプリストアは、日本のマーケットにプレゼンスをもっていることが大変重要なんです」とコメントした。

「日本のモバイルゲームユーザーの熱はほかのどの国にも負けません」と語る長尾氏

 今回、ルベンソン氏とウィリアムズ氏が日本に来日したのは、世界各地のリーダーを集めて日本のモバイルゲーム市場で起きていることを感じてもらう「グローバルアプリサミット」を実施するため。日本のパートナー開発者を呼んで情報を共有し、日本市場の可能性の高さを実感してもらうという。また、自由時間を多めにとり、日本の文化に触れてもらうことも目的とのことだ。

 ルベンソン氏は「日本でのグローバルアプリサミットは今回で2回目ですが、前回はここまで日本市場に関心はありませんでした。しかし、最近は日本のデベロッパーの質の高さや、日本のモバイルゲームユーザーのゲームに対する熱は世界でも類を見ないので、各国で活躍するリーダーたちに日本市場で起きていることを感じ、自国に日本のイノベーションを持ち帰ってもらうのが目的です」と語った。

Amazon undergroundの日本でのサービス開始は未定
ただし日本でさかんなアプリ内課金との共存も計画

 最後に、2万以上のゲームアプリが無料でプレーできるAmazon undergroundについてもコメントがあった。ルベンソン氏は「Amazon undergroundは、今のところ日本でのサービスの計画はありません。ビジネスモデルの理解を深めていく段階ですが、デベロッパーに対して我々がユーザーのプレー時間に応じて報酬を出すシステムや、無料でゲームがプレーできる点については好評です」と説明した。

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