10万円前後で全面直下型! 東芝「レグザ G20X」
続いては東芝の「レグザ」。最上位モデルの「Z20X」は2015年からの継続となるが、新たにIPSパネルを採用した「Z700X」、よりリーズナブルな「M500X」を加えてラインアップを強化。同社の大きな武器である超解像技術を核とした高画質技術を採用し、精細感に優れた映像再現を楽しめるモデルとなっている。
今回注目したいのは、スタンダードモデルとなる「43G20X」(43V型)。最安値は10万円前後となる。
この価格帯で全面直下LEDバックライトを採用。液晶パネルはIPSパネルで、約0.05フレーム(約0.83msec)の低遅延でゲームが楽しめる「4K瞬速ゲームダイレクト」も利用可能だ。
高画質技術では最新モデルとの差も多少あるが、HDRにもソフトウェアアップデートで対応済み。UHD Blu-rayが気になる人にもうれしいところだ。
同社のタイムシフトマシン搭載BDレコを組み合わせれば、テレビ側の操作で全録を操作できる「タイムシフトリンク」や、多彩な番組探しが快適にできるクラウドサービス「TimeOn」に対応するなど、特徴的な機能もきちんと備えている。
動画配信サービスも、Netflixをはじめ多彩なサービスに対応する。現在もっともバカ売れしている4Kテレビだが、そろそろ生産完了となってしまうので購入を検討している人は決断を急いだ方がよさそうだ。
なんと50V型で10万円台! HDR対応も万全なシャープ「アクオス」
シャープは最上位モデルでは、独自のクアトロン技術を使って、4K解像度で8K相当の解像度を実現する「AQUOS 4K NEXT」などの高性能モデルをラインナップしているが、スタンダードモデルも見逃せない。
今春発売モデルである「LC-40U40」(40V型)は、VA型の低反射液晶パネルとエッジ型LEDバックライトを採用したモデル。最安値ベースだと14万円前後で売られている。
高画質技術としては「AQUOS 4K-Master PRO II」、「リッチカラーテクノロジー」を搭載し、高精細さと豊かな色再現を追求。もちろん、HDRにも対応している。
地デジ放送のアップコンバートで、デジタル放送特有のノイズを抑える「新・高画質4Kアップコンバート」回路を備えて、見やすい鮮明な映像を楽しめる。そして、番組表やウェブブラウザーを4K解像度表示に対応させ、細かい文字まで鮮明な表示が可能になるなど、使い勝手も向上している。
内蔵チューナーは3基で、ダブル録画が可能。Wi-Fi内蔵でMiracastにも対応とさまざまな機器とのワイヤレス接続ができるのも便利だ。入力端子は、HDMI×4、USB×2、ビデオ入力×1、LAN×1。内蔵スピーカーは、オンキヨーと共同開発したバスレフ型スピーカーボックスを採用し、ヤマハの音声LSI「新・AudioEngine」を組み合わせて音質の充実を図っている。
続いてのおススメは、2015年発売のモデルながらも、なんと50V型で最安値が12万円前後という「LC-50U30」。
50V型となると多くが20万円ほどになるので、この価格はかなり魅力的。それでいてい、高画質回路は「AQUOS 4K-Master PRO II」で、「リッチカラーテクノロジー」も採用と、現行のスタンダードモデルと比べて遜色がないのもうれしい。
スピーカーは自社製のバスレフ型スピーカーとなるが、ヤマハの音声LSI「新・AudioEngine」を加えて自然で聴き取りやすい音を実現している。
HDR対応や動画配信サービスへの対応など、機能的な見劣りもほとんどないため、旧モデルであることを気にする必要はほとんどないだろう。ただし、こちらも生産完了の時期は近いと思われるので、購入するならば早い方がいい。
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