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大幅に薄型化し、価格もだいぶ手ごろに

「素直にいい」と思えるハイレゾ機、AR-M20で時間を忘れた

2016年05月24日 13時00分更新

文● ASCII

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AR-M20。写真のイヤフォンはKlipsch X20i。

スマホみたいに「スリムで大画面」のハイレゾ再生機

 見た目はスマホ、中身は高級プレーヤー。

見た目は大画面スマホ。楽曲一覧や情報などの視認性も高そうだ。

 およそ65年の歴史を持つ米国のブランド“Acoustic Research”による最新のハイレゾプレーヤーが「AR-M20」だ。昨年春に登場したフラッグシップ機「AR-M2」に続く新機種で、価格を半分程度にまで抑えた。AR-M2に似たスタイリッシュな外観だが、本体は大幅に薄型化している。

 ディスプレーは5型(720×1280ドット)とかなり大きい。幅はおよそ70mm、高さは136mm。AR-M2の厚さ15mm/約240gは結構な圧迫感があったが、厚さ10mm/約177gに薄型軽量化したことで、持ち運びやすさが格段に上がっている。

 見た目だけでなく操作感もまったくもってスマホである。OSはAndroid 4.3と少し古い。よく言えば枯れたOS。最近ではハイレゾプレーヤーもネットワーク接続や、UIの作りこみなどがシンプルになるAndroidを採用するケースが増えている。

 もっとも音楽再生に特化した製品ということもあり、搭載するアプリは最小限だ。「AR Music Player」という、独自開発のハイレゾプレーヤーのほかは、ファイルエクスプローラーや時計、ブラウザーなどしかない。Wi-Fi接続が可能だが、SIMカードスロットは持たず、Google Playストアも利用できない。ただし、APKファイルを用意すればアプリの追加自体はできるようだ。

DACチップを変更、地味だが役立つ改良点も多い

 もちろん音は一般的なスマホとは一味も二味も違う。

 オーディオ回路のクロックやDAC、そしてアンプなどは独自に作りこんでいる。AR-M20はだいぶシェイプアップできたが、逆に言うと、AR-M2がプレーヤーとしてはちょっと迫力あるサイズになっていた理由もそこだった。

大幅に本体が薄型化。さらに角が軽くカットされているので、思いのほか手になじむ。

 今回、DACチップを「PCM1794a」から「PCM5242」に変更し、デジタルボリュームを採用。一方でサンプルレートコンバーターのCS8422、オペアンプのOPA2134(2基)は省略した。そしてヘッドフォンアンプ部(TPA6120A2)に直結した。これが薄型化できた理由の一つだ。

 内蔵メモリーは32GBと、従来の半分。ただしmicroSDカードを使えば、最大200GBまでのファイルを扱えるので、実用上の問題はなさそうだ。

本体左上にあるAR-M20のロゴは凹凸で再現。さりげなく上質感を演出している感じだ。

 バッテリー容量は3150mAh。AR-M2の4200mAhに比べて減ったが、96kHz/24bitのFLACファイル再生時で13~16時間をキープしている(充電時間は4時間)。外部出力はヘッドフォン端子のみで、ラインアウト端子を省略した。ボリューム調節用のダイヤルも廃止し、上下のボタン操作に変わっている。デジタルボリュームのステップ数は0.5dB単位で150ステップと高精度だ。画面上でボリューム位置が分かるのも地味だが、改善点だろう。

 再生できる形式は、最大192kHz/24bitのWAVやFLACに加え、最大5.6MHzのDSDやDXDファイル(最大384kHz/32bitのPCM)など。MP3やApple Losslessにも対応する。ただしDSDやDXDの再生はネイティブではなく、出力時に24bit/192KHzまたは24bit/176.4kHzのPCMに一度変換される。

 内蔵クロックは、44.1kHz系と48kHz系の2種類を持っている。

電子ボリュームを採用している。音量調節はプッシュ式。
入出力端子はシンプル。アンテナやカメラがないこともあり、ヘッドフォン端子はできたら上のほうが便利な気もするが、このあたりは好みか。

 Output S/Nは114dB。ヘッドフォン出力は228mW+228mW(16Ω)、130mW+130mW(32Ω)、15mW+15mW(300Ω)ある。

 AR-M2と比較して数値は落ちるが、出力電圧の変更によって、低インピのイヤフォンでも残留ノイズを感じにくいという利点もある。

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